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パラオ在住者、元在住者、パラオ関係のお仕事の人、パラオを愛する人々によるパラ×パラオリジナルコラム

じめまして。ペリリュー島でダイビングショップを運営している秋野といいます。今月からこのパラオ×パラオに寄稿させてもらうことになりました。よろしくお願いします。

と、挨拶も終わったところで、早速いつもの話し言葉で書かせてもらいましょう。どうもこの書き方でないとペンの調子が悪くて。

ご存じない方もいると思うので、まずはここがどんなところかを説明しましょう。ペリリューはパラオの中心コロールから南に40kmほど行ったところにある島。縦に10km横に5kmほどのひし形に近い形をしています。主な住人は人間、犬、猫、鳥、コウモリ、陸ガニ、イリエワニ、などなど。北側に人の集落があって、島の人口500人のほとんどはそこに住んでいます。村の中には小さな商店が6件、ガソリン商店(スタンド)が5件、洗濯屋が4件、洋服屋が1件ほど。宿は5件、部屋を貸してくれる民宿形式のところも入れればもう少し泊まれると思います。学校は6年制小学校が1校。大体それがこの村の全てです。そんな小さな島ですが、一応「州」として自治権を持っています。ま、治外法権に見えなくもないですが。お巡りさんは島に1人。基本的に取り締まりはしません。したら皆捕まっちゃうし、捕まえたら村八分にされちゃうし、大体そんな悪いことをする人はこんな小さな島にはいませんしね。そんなペリリュー島に住んでいます。そうそう、忘れていました。この島に住んでいる日本人は現在僕を入れて3人。500人中3人ですから、166人に1人の割合。そう考えると、結構 日本人の人数比率は高いのかもしれません。


て、僕の担当はペリリュー島での生活のことらしいのですが、生活のことと言ったって別に普通の生活です。特別にサバイバルをしているとか、完全自給自足をしているとかそういったことではないのであんまり期待をされても困ります。電気だって水道だってありますからね。とりあえず人間らしい生活が出来るのがペリリューの良いところ。

インフラはある程度整っています。でもとっても田舎。どのくらい田舎かというと「20年前くらいの沖縄の離島」のイメージ。オジーとオバーが沢山いて、子供が走り回って、犬と猫が平気で道路で寝ている。そんな“のどか”さが村のあちこちに残っている。そういう「スローな時間」が流れている場所なんです。その「とても田舎」加減が嫌味ではなくて居心地がいい。だからここを訪れる人たちは皆この島のファンになって帰っていきます。

田舎だからいいところ。沢山ありますが、例えば島の人たちが皆とても優しいこと。「オーイ、アキノ。魚が沢山取れたから持っていきなさい」とか、「ヘイ、アキノ。バナナが美味しく熟れたから上げるわ」なんて僕はいつも島の人たちからお裾分けをもらってくる。村をぐるっと歩いていれば、だいたい何か一つはもらって帰ってきます。なのでこの島で取れるものを僕はあまり買ったことがありません。いつも誰かがくれるから。貰ってばかり。でもそれが僕の職業ではありません。本業はダイビングガイドです。

全島で500人くらいしか住んでいないこの島では、大体みんな知合いだから、島を車で移動していると殆どの人が挨拶をしてくれます。多い時には朝町から港に行くまでに30回以上挨拶をすることもあります。でも、いいんだなぁ。その田舎さ加減が。

確かに日本と比べれば物は何も無い。不便を感じることもあります。でも僕は、ここに住む人たちの笑顔は本物だと思います。本当の心の豊かさというのは意外にもこういう場所にあるのではないかなあ。僕は最近そんな事を思っています。

秋野大 秋野大 (あきの ひろし)
デイドリームペリリューステーション
URL; http://www.daydream.to/



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