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パラオ在住者、元在住者、パラオ関係のお仕事の人、パラオを愛する人々によるパラ×パラオリジナルコラム

念すべき初回コラムです。今回は日焼けと皮膚についてお話したいと思いますが、青い海・明るい太陽の下で活動する皆様にはちょっと耳が痛い内容かもしれません。

私たちが屋外で浴びる紫外線は主に2種類。長波長のUVAと中波長のUVBです。これらが皮膚に影響を及ぼすわけでして、中波長のUVBは皮膚の表面(表皮)に作用してメラニンを増やします。これは単純にシミ・そばかす・色黒の原因になります。
マリンスポーツをやっているんだからしみなんてしょうがないわ〜!気にしないわ〜!黒いのが健康的〜!と言う方は多いですよね。もちろんその台詞は理解できます。太陽の下でおもいっきり楽しむがハッピーなのですから。自然とたわむれるのが一番。うんうん。

しかーし! 光(紫外線)は老化を加速するのです。最近人々の皮膚の老化現象の主な要因が“加齢”による変化ではなく、“光=日焼け”が主な原因と言われるようになりました。
これは女性にはキツイ一言でしょう。

その理由として、長波長のUVAは皮膚の奥の真皮に達します。ここにはコラーゲンやエラスチンという皮膚を支えてハリを出す成分があり皮膚の土台となる部分です。コラーゲンやエラスチンはUVAによって順次破壊され、だんだんと肌を支持する能力が低下していきます。更に真皮の中にある線維芽細胞というコラーゲンとエラスチンを再生する細胞の機能も衰えていきます。
これらの結果として、しわ・たるみが発生するわけです。コラーゲン・エラスチンが壊れると、その間質にたまっていたヒアルロン酸も行き場を失い真皮に含まれる水分量が少なくなって乾燥肌にもなります。

私、日焼けしてもシミになりにくいから大丈夫〜!というあなた。シミが増えなくともしわが増えます。たるみます。
医学が進歩したとはいえ、シミを取るよりシワ・たるみを取るほうが手間も金もかかるし治療も痛いものばかりです(笑)。

たオゾンホールが拡大し、これらの有害紫外線量も一昔前より格段に増加しています。UVBは皮膚のDNAを壊し皮膚癌の原因にもなります。日焼けした後、皮膚が赤く腫れ上がっている状態はDNAが壊れている時なのです。壊れたDNAを修復する機能が働いて鎮静化し肌の状態が落ち着くわけです。しかしこの修復機能も、日焼けを繰り返すと徐々に衰えていき皮膚癌のリスクが高くなります。

というわけで、海で私を見かけたことのある方は私の全身装備の理由をご理解いただけましたでしょうか?つば広のUVカット帽子・顔3重塗り(マスクが曇りやすいのが難点)・長袖ラッシュガード(もちろん生地はUVカット加工)。さすがにサングラスは眩しい時にしかつけませんが、最近は手袋も常時着用せねばと思っていますし、浮上後のボートを待つ水面ではものすごく無防備になってしまうので、UVカットふろしきでも頭にかぶろうかなと真剣に考えています。^^

なので、職業柄のコメントで誠に申し訳ないのですが、大切なのは予防医学。
レジャーに煩わしくない範囲で日焼け対策する事をおすすめします。
パラオの紫外線はほんとに強いんですよ〜。

次回は日焼け止めの話をしますね。

佐々木郷子 佐々木郷子 (ささき きょうこ)
内科医。以前パラオのベラウメディカルクリニックに約2年半勤務。パラオ在住中は総合診療に従事。帰国後、東京ライフクリニック アキバ診療所に勤務中。
URL; http://www.tokyolife.or.jp/



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