パラオ在住者、元在住者、パラオ関係のお仕事の人、パラオを愛する人々によるパラ×パラオリジナルコラム

パ
ラオと言えばマッシュルーム状のポコポコした島の形で有名だけど、一箇所だけいかにも南の島と言ったイメージの平べったくてヤシの木が良く目立つ島がある。その名はカヤンゲル島。パラオに来るダイバーも一般の観光客の人もほとんどの人が訪れたことのないパラオ最北の有人島だ。
なんで誰も行かないかと言えばコロールから行くなら片道凪いでいればスピードボートでぶっ飛ばして2時間、少し波っ気があれば3時間はかかるというとっても遠い所だからである。
『そんな一般的でない場所の話題をするな〜っ!』と、お叱りを受けそうだが、いいのいいの、だってとってもいい所なんだもん。
カヤンゲルは環礁からなる島で4つの島で構成されている。 一番北側の大きい島に(と、言っても歩いて1時間で島を1周できるけど)人が住んでいて、公称200人と言われているけど実際には50人いるかな〜?、というとっても素朴な島なんです。


しかもそのご神木には近寄らない方がいいと言われているので実際見れるのはバイの跡だけ。そこはただ石が積んである土台しか残っていないのだがその積み方はヤップの様式だそうでこの島がヤップの文化の影響を受けていたことを物語っている。が、見た目にはただの平べったい石の積み重なった土台だけだ・・・。
その代わりと言ってはなんだがカヤンゲルのビーチは素晴らしい!
南から数えて2番目の島のビーチはパラオ一美しいと言っても過言ではないくらいきれいだし、一番北の島の北側のビーチは星の砂でできていてほんのりピンク色のビーチだ。
ついでに言うとココナッツとバナナはパラオで一番おいしいとパラオ人の間でも評判だ。
こういうところで一日中過ごしていると「オレ社会復帰できるのかなぁ」などと考えてしまいがちだが深く考えてはいけない。それがこの島での『作法』なのだと勝手に決めている。
そ
んな島のまったりさ加減とは裏腹に海の中はかなりアグレッシブだ。環礁回りにあるカヤンゲルブルーホールはトンネル天井部で−50mを超える上級者向けのポイントで、必ずと言っていいほどトンネルを抜ける際に3mを超える大型のシルバーチップシャークやブルシャークなどに出迎えられる。
カヤンゲルはサメが多いと有名だ。普段ダイバーが潜っているコロールやペリリュー周辺のサメは2m弱のグレイリーフシャークが主流だが、カヤンゲルでは3m前後のシルバーチップシャークが主な住人となる。
潜っていてたまに彼らに周りを回られることがあるが深く考えてはいけない。
それがこの島での『作法』だから、ではなく、考えるとおっかなくなってしまうからだ。
でもご安心を。彼らは回るだけで噛み付いてはきません。
たぶんね。

図体がデカい分だけおっかなく見えるけれど危険度的にはグレイリーフシャークと変わらないただのサメなのだ。もちろん見どころはサメだけではない。普段人が入らない分だけ魚がスレておらずワイルドな景観が楽しめる。カヤンゲル近くにあるテールトップリーフでは1mを越える巨大なロウニンアジと言う魚が1000匹以上の群れを成してダイバーを見つけると興味があるのかぐるぐると周りを回ってくれる。まさに大物天国。この海と陸とのギャップがまたいいのである。
ちょうどこれからの季節が風の止む時期でチャンス。せっかくの機会なので一度出かけてみてはいかがだろうか?
社会復帰できなくなっても責任は取りませんけどね・・・。
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遠藤学 (えんどう まなぶ) |


