パラオ在住者、元在住者、パラオ関係のお仕事の人、パラオを愛する人々によるパラ×パラオリジナルコラム

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んにちは。ブルーマーリンでダイビングガイドをしている石浦といいます。仕事がダイビングのガイドなのでパラオの海のダイビングの魅力について書いてみたいと思います。パラオに到着した初日にアシストとして後ろからついて潜ったブルーコーナーの衝撃は今でも忘れられません。
僕はパラオに来るまでは完全にマクロ派ダイバーでした。大学のクラブでダイビングを始めたのですが、学生ダイバーの頃はガイドさんをつけずに自分たちだけでタンクだけ借りてよく潜っていました。もちろん自分達にガイドさんが見せてくれるような珍しい魚を探すノウハウもありません。
僕らはもっぱらチョウチョウウオやスズメダイなどの普通に潜っていて眼に入ってくるような魚を見てダイビングを楽しんでいました。そういった普通種と呼ばれる魚を見ては民宿に帰って図鑑を見ながら「今日はあれがいた、これがいた」など話をして仲間内で楽しんでいました。
そのようにして沖縄や伊豆にいる普通種の魚はその頃に大体覚えていきました。そしてそういうダイビングをしながら図鑑を見ていると普段よく見られる魚と、なかなか見られないようなレアものの魚の区別がつくようになってきました。何故なんでしょうか?人間って珍しいものとか今まで見たことがないものなどに理不尽に惹きつけられますよね。図鑑を見ていると珍しい魚とか色合いが綺麗な魚とか「いつかは見てみたい」と思うような魚がでてくるのです。そしてツアーに参加したときなどにガイドさんがそういった魚を見せてくれたりすると水中で叫んでしまうほど嬉しいんですよね。
そんなこんなでパラオに来るまでの僕にはレアものを見ること、見せてもらうことがダイビングの楽しさの中心でした。そんなマクロ派の僕にそれまでのダイビングの価値観がガラリと変わるような衝撃を与えたのが初日に潜ったブルーコーナーだったのです。
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ルーコーナーでは大物、群れが簡単に見られてしまいます。しかもたまに当たるとかじゃなく、いつ潜っても潮さえ間違えなければほぼ確実に大物や魚群がみれてしまう安定感。今までのダイビングがマクロ中心だったので、このサメが普通に泳いでいるこの海には本当に度肝を抜かれました。ダイビングってこういう楽しみ方もあるんだ!!と目からウロコ状態でした。いかにも何かが潜んでいそうな豪快なドロップオフのガンガンに流れる潮の中で、アドレナリンが湧き出るような大物狙いのダイビング。こういったスタイルのダイビングの楽しみ方はパラオに来て初めて体験しました。このパラオの海には他の海域でアイドルになりえる魚がマクロも大物も含めてたくさん住んでいます。アイドルになりうる存在がたくさんいるがためにガイドとしては焦点を絞る必要がでてきます。他のエリアでアイドルになれる魚もここではみんな立ち止まることもなく素通りされていることが多いことが最初に驚いたことでした。
例えばアデヤッコ。1匹目のアデヤッコを見た時には「おおっ!!あれはもしかしてアデヤッコじゃないか!!」と感動していたのですが、ガイドは特に指差すことも無く・・・スレートに書くこともなく・・・よく見るとあそこにも!!こんなところにも!!とアデヤッコが普通に泳いでいるんです。
「パラオは何も探さなくても大物が次から次へと出てくるからガイドは楽だね。」と言われることもあります。でもアイドルがたくさんいるからこそ、ガイドによって焦点の当て方が違い、ガイドそれぞれのパラオの魅せ方が選択できる。パラオの海はガイドによって印象がガラリと変わるようなダイビングになります。ガイドとしても1人のダイバーとしてもマクロから大物まで飽きることなく探求のできる海。その懐の深さがパラオの魅力だし、ガイド冥利につきる海なんです。
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石浦龍二 (いしうら りゅうじ) |


