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パラオ在住者、元在住者、パラオ関係のお仕事の人、パラオを愛する人々によるパラ×パラオリジナルコラム

ヤシガニを食べよう!!

ラオで食べられる珍しい現地の食べ物の1つにヤシガニ(Coconut Crab)があります。ヤシガニは陸に住むココナッツなどを食べる雑食性のヤドカリの仲間です。乱獲が進みミクロネシアでもだんだん貴重な食べ物になりつつありますが、パラオではまだ採れます。採れます、と簡単に言っても現地の人がジャングルの奥に罠をしかけて一晩に1匹採れるような物で、パラオでもやはり高級な食べ物。普段の生活で我々が口にするようなものではありません。日本人にとってのアワビやイセエビのような位置づけです。
老舗のレストランにはヤシガニがメニューにあります。私の一押しは以前私が2年間勤めていたカープアイランドのレストランのヤシガニ。広島出身の奥さんヒロコさんが経営しています。某店ではこれ1匹で$70はしそうなヤシガニが、パラオ料理フルコースには丸ごと1匹ついていて、しかもその他に料理が7-8品付いて$30です。多分おいしい食材を仕入れるツテがあるのでしょう。その素材のいいこと!ったらありません。
 ヤシガニはただ蒸すだけで何もつけずに食べます。見た目は巨大な虫??のようでメチャクチャグロテスクです。一番のウリはお腹の中のミソ。何かに例えれば(かにミソ+ウニ)÷2というような味です。ココナッツの内側の白い果肉を食べて生きているので、ミソはギトギトにオイリーですが、とても濃厚で甘いような苦いような香ばしいような、本当に美味!!何かの味に似ている…そう、くるみの香り!ココナッツはナッツですからそればかり食べているヤシガニはクルミのような味になるのでしょうか。ミソはスプーンですくって食べます。ずるずると長い腸も出てきてお客さんはビックリ仰天、気持ち悪すぎ。でもこれもモツのようなもので見かけは悪いですが嫌な味もなく普通に食べられます。お腹以外のハサミや足にもカニ(ヤドカリ?)肉がついています。美味しい日本のカニよりは少しパサパサなのですが、それでもやはりココナッツばかり食べているせいかカニ肉もほんのり甘い。カニ肉にミソをつけてカワハギの肝あえのように食べることもできます。

筆すべきは、ヤシガニは超スタミナ料理であること!!私はびっくりしました。ヤシガニを食べると連日3ダイブで疲れ果てていても、食べた夜は深夜2時まで本が読め、朝も5時にカキーン!と目覚めてしまう。たくさん食べるといつもです。ちょびっとなめる程度では効きません。お客さんは大体気味悪がって味見する程度なので、残りを私が美味しい美味しいと言ってたくさん食べます。すると1時間もすると顔が脂ぎってきます。私の様に美味しがって食べたおじさんが「昨日全然寝付けなくってさー。」と翌日言っていました。私と同じです。でもたちの悪いものではなく、気分も体調もいいのです。
カープレストランは気前がいいので私がたらふく食べてもヤシガニは余ります。高価なもの、もったいないから家に持って帰りましたがまたひとりムシャムシャ食べるのはなあ、と思って翌日思いつきでヤシガニパスタを作ってみたら、これが大成功、出来たてから最後までこってり美味しく、カルボラーナのような、日本で2900円するワタリガニスパゲッティのような、白ワインとよく合うクリーミーな味。以下のように作りました。

1. フライパンにサラダ油を少しひき、弱火でニンニクのみじん切りをたっぷり2分熱する。
2. 1.に昨日残ったヤシガニの味噌の中身、カニ肉をほぐして混ぜる。
3. 茹で上がったスパッゲッティ(ゆで汁には塩を多めに)を2.のフライパンに投入。
4. その際ゆで汁も多めに加える(1人につき1カップ強)。ドライにしないこと。
5. 1分くらい煮たら皿に取り刻みのりをたっぷりかける。

お試しあれ。

東出陽子

東出陽子 (ひがしで ようこ)
パラオ暦8年半、総タンク本数4500本(2007年6月現在)。Fish’nFinsガイドインストラクター。国際色豊かな当店の日本人ダイバー部門の営業、予約、ガイドを6年間ほぼ1人で受け持ち、自分が受けたいと思うようなガイディングを心がけている。不定期でリピーターあてに発信する型破りなYOKOニュースが好評。
URL; http://it-net.ddo.jp/fishnfins/



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