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パラオ在住者、元在住者、パラオ関係のお仕事の人、パラオを愛する人々によるパラ×パラオリジナルコラム

パラオの太陽と月と星

ラオの太陽、人々を照らし、木々を照らし、海を照らし、世界を照らす。まさに、恵の光であり生命力にあふれている。その太陽の下、人々は笑顔にあふれ、木々は生き生きと生い茂り、海は蒼さをより深める。それがパラオのシンプルライフ。
私の住む島、バベルダオブ島とダウンタウンのある島、コロール島を結ぶ橋、その名もKBブリッジ(コロールとバベルダオブを結ぶので)。その橋の袂は遊泳区域があったり、釣りを楽しむ人(地元民)がいたり、おしゃべりする人がいたりと、パラオ式公園みたいなもの。日が傾き紺碧の海が橙色に変わるころ、そこは絶好の夕日スポットとなる。そっと車を止め岸に立つ私の前に、さえぎるものは何も無い。穏やかなに染まってゆく雄大な海の向こうに沈み行く太陽は、パラオの姿を刻々と変えてゆく。海の色、雲の色、空の色、町の色、木々の色がありとあらゆる色に染まり、昼間見慣れたパラオの景色が神秘に包まれる瞬間がそこにはある。

々と変化するその色達は、名前も無いであろう微妙な違いと多様性をみせてくれる。ひたすら息を呑み、静けさの中変化してゆくパラオを見つめ、はるかかなたから夕日を背にパラオへ降り立つ飛行機をも景色にしつつ、夕刻は過ぎてゆく。
そして気づけばあたりは夕闇に。さっきまでの色の七変化は終わりを告げ、月と星が少しずつ姿を現す。次第に星達が輝きを増し、パラオが夜を迎えたら今度は白い天使の輪がかかった真ん丸い月が大きな空の舞台の主役になる。満月というだけでは物足りない、天使の輪のある月。朧月(おぼろづき)でもない、あの月には名前があるのだろうか・・・日本の様に外灯のないパラオの夜は、月明かりと星の輝きがすぐそこにある。日本では近くにあるはずなのに見えないもの、すぐそこにあるのに隠してしまっているもの、それがパラオには自然の姿でそこにある。なんて贅沢なのだろうと、素直に感謝する毎日である。そんな月を取り囲み、幾万もの星達が我先にと輝き、瞬く。どこまでが星座で、どこからが名前の無い星なのか、どれが1等星でどれが6等星なのか。そんなことを考えているのかいないのか。目移りしてしまう衝動をおさえ、心静かに見上げる空だけに、いくつもの流れ星が姿をみせてくれる。はるかかなたで確かに息づく壮大な力に圧倒され、尚且つ心が洗われるような爽快感。お願いごとなんかしなくても、それだけで充分幸せだ。
そこにあるのに気づかない、そこにあるのに感じない、これこそ本当のもったいない。幸せはすぐそこにあるものなのに。

菊岡さやか

菊岡 さやか  (きくおか さやか)
シンプルライフが性に合うホテリエ。ナチュラルが大好きな田舎ものです。
Airai View Hotel &Spa
Front Desk Department/Guest Relation
URL; www.airaiview.com



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