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パラオ在住者、元在住者、パラオ関係のお仕事の人、パラオを愛する人々によるパラ×パラオリジナルコラム

なんてデカいエンジンだ!!!

ラオは人口2万人ほどの小さな国ですがPalau National Communications Corporation (通称:PNCC)と云う電話会社があり電話帳を毎年発行しています。厚さ1センチ弱、雑誌程度のコンパクトさできっちりとイエローページ、ホワイトページ、ブルーページ、そして(観光客にも有用な)パラオ情報が収められていてなかなか優れものです。

私がパラオに来たばかりの頃、所属の大臣秘書に政府の組織図を見せて欲しいとお願いしたところ彼女は即座に電話帳を取り(何で?)とある1ページをコピーしてくれたのです。これがパラオの電話帳と私の出会いでした。

パラオの電話帳は毎年表紙が変わります。表紙を開けると最初に日本と同様に警察や消防署、救急車などの緊急連絡先電話番号が記されています。目次の後には「電話使用上の注意」があり浴槽やシャワーの中、雷雨のとき、ガス漏れの場合は電話機を使用してはいけません(その通りです!)と親切に説明しています。そしてパラオ大統領からのメッセージや国際電話の掛け方、携帯電話、ケーブルTV、インターネットなどPNCCの提供しているサービスの利用方法が続きます。

そして唐突に今年の潮汐表が姿を現します。パラオ人がみんなダイバーな訳はありません。何故電話帳に「潮汐表」なのか問合せたことはありませんが、パラオ人にとって魚釣りが生活に密着しているからだと思っています。ボートを出して竿を引く、底釣り、橋から糸をたらす、投網、銛、スピアガンなどスタイルも様々です。ボートの所有率が高いのもこの故でしょう、庭にボートを置いている家が沢山あります。

続いて、Rainbow’s End Palau と題してパラオの島の構成、歴史、旅行者向け情報など旅行ガイドのようなページがあります。

ブルーページは政府機関とNGOのページです。議会の構成、省庁、州政府、海外機関、そして赤十字などのNGOの電話番号がここに載っています。小さな国ですが一通りの役所と組織が揃っています。またパラオにどの国が大使館を置いているかもこのページで分ります、日本大使館の電話番号もここにあります。電話帳を見るとパラオには米軍も駐留しています、といっても15人程度で土木や医療の支援をするもので軍備はなくゲートに衛兵も立っていません。ちなみにオーストラリア軍数人も鱶鰭(フカヒレ)の密漁取締りなど、パラオの海上保安支援のため駐留しています。

ホワイトページは固定電話加入者のページです。パラオ人の中には日本統治時代に日本人から名字や名前をラストネームに貰って今も続いている人達がいます。電話帳を見ていると一見日系人か日本人という名前を多く見掛けます。パラオは通常米国式でファーストネーム、ラストネームの順で名前を呼びますが、電話帳は東洋風(?)にラストネーム、ファーストネームの順です。アキタヤ(秋田屋?)マロンさんなど楽しい名前を探してみるのも面白いですよ。

イエローページはお店の電話番号と広告で業種毎に分類されています。旅行社やダイビング・サービスもここで見つけられます。小さな国ですが色々なお店があります。2007年版の電話帳を見ていて一つ変化に気付きました。パラオにもカラオケがあり英語、パラオ語、タガロ(フィリピン)語、韓国語、そして日本語などのカラオケを置いたレストランや呑み屋があります。2006年版までの電話帳にはカラオケ店の分類に沢山のお店があったのですが、2007年版には1軒だけになっていました、それも閉店してしまったお店だけ。どうしたのかと思い他を見ていたらみんなレストランの分類に店名にレストランを付けて載っていました。私の推測ですが、数年前にパラオでも文教地区で風俗営業を規制する法律が整備され、カラオケ店の営業免許の更新が遅れるということがあり、それでカラオケ屋さんがレストランに看板を架け替えたのでは???・・・なんて法律とビジネスのことも電話帳から想像しています。

パラオで電話帳を見掛けたらちょっと開いてみてください、小さな発見があるかもしれませんよ。(このコラムを10月にパラオを去る知人のトッド PNCCジェネラルマネジャーと夫人のサンディーに送ります、彼ら日本語が解りませんが・・・)

伊井淳教 三澤 俊和 (Toshi)
Ministry of Health, Republic of Palau 契約職員

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