
南
国の強い日差しが大好きです。パラオのもったりとした重い空気も大好きです。年に1度2週間のバケイション休暇をもらって日本に帰国します。というか、僕の感覚としては日本に帰るっていうよりも日本に旅行に行くっていう方がしっくりときますが。2週間日本で生活した後パラオに戻ってくると、「あ〜やっぱりパラオはいいなあ!!」と感じます。一番最初に体感するのは、パラオ空港で飛行機を出た時の、あのもったりとした、ほんのり甘い得体の知れないフルーツの匂いが混ざったようなパラオ特有の空気です。東京の乾燥した空気に比べて湿度が高く、切れていたクチビルはすぐに元通りに復活します。カサカサになっていた鼻の穴もたちまち快適な状態に戻ります。(パラオ人と日本に一緒に行くことが今まで何回かありましたが、大体みんな鼻の穴がカサカサになって苦しんでいます。そういう僕もいつの頃からか?同じようにカサカサで苦しむようになったのですが・・・)
バケイションから帰国した次の日のスケジュールは大体海にでることになっています。そしてパラオの海に出て、というか朝出勤のために家のドアから出た瞬間に感じるのは、まさに肌を刺すような強い日差しです。その日差しを浴びると光には重さがあるんじゃないかと感じます。ズッシーンと頭上から降りかかってくる圧倒的な光は、軟弱なバケイション帰りの男の頬を突き刺します。チーン。1日で「赤ら顔の男」にこんがり焼きあがります。
店の前の桟橋をボートで出発して海に出て。美しく透き通った海と、ゆたかな緑をたたえるロックアイランドの島々をボートの上から眺めて。そして実際に海に潜ってパラオの素晴らしい海中風景に溶け込んで・・・「うお〜俺はパラオが大好きじゃ〜!!」と思っちゃうのです。
みんな好きだと思いますが、僕も太陽の光は昔から大好きでした。学生の時には天気の良い日には公園で仲間達と弁当を食べて、午後の授業をさぼって芝生の上でよく昼寝していました。太陽をたくさん浴びて布団になったような気分でしたが、それが何ともいい気分でした。その大好きな太陽がここパラオでは惜しげもなく1年中降り注いでくれるのです。もう毎日いい気分です。
パラオが好きでずっと住みついています。もう気がつけば7年半もいます。ダイビングガイドとしてパラオにやって来ました。パラオの海の中は言うまでもなく大好きです。また色んな人たちと巡り合えるこの仕事も大好きです。そして忘れてはいけないのがパラオのこのもったりと重たい香り漂う空気と、頑固に頬に突き刺さってくる強い日差しです。そう、この空気と日差しがある限り僕は毎日いい気分なんです。
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石浦龍二 (いしうら りゅうじ) |


