パラオ在住者、元在住者、パラオ関係のお仕事の人、パラオを愛する人々によるパラ×パラオリジナルコラム

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キレイな海でまったりした休日を!」ということで、海のツアーに参加してきました。当日朝、参加するツアーのボートに乗り込み、他のみなさんを待っていました。そしてそこに「今日のアシスタントです!」と乗り込んできたパラオ人。『体脂肪率一桁決定!』な、筋肉隆々パラオ人。彼の名はケリー。今回のお話の主人公です。陽気な日差しの下、心地よい潮風を受けながら午前中のツアーを終えました。そして無人島でのランチ。ケリーを見つけ、「筋肉すんごいね〜」「なんかトレーニングしてるの?」などと話していると「オレはクライマーだ」との事。とっても危険な崖をロープ無しで登ってみたり、時には落ちて怪我してみたり。良い子はぜったいに真似しないで下さい的な思い出話に花が咲きます。さらに詳しく聞いてみると『椰子の木早登り種目チャンピオン』『椰子の実早剥き種目チャンピオン』『パラオオリンピック総合二位』というツワモノ!いろいろ審査が難しいらしく『自称一位』だそうです(笑。
そして聞いてみました。「いまも登れたりするの??」と。すると「見たい?」。もちろん「見たい!!」。 そしてそこから驚愕の数十分が始まります!!まず椰子の木登り。彼が見つけた椰子の木は3階建ての窓ぐらいの高さ。みんなで「高いね〜」などと言っているところへ突然のショータイム!ものすごい勢いで登っていきます。それはもう物凄いです。時間にして上まで10秒かかりません(写真:1(300mm望遠で撮影))!
そして足で幹をはさみ、両手で椰子の実を落としていきます(写真:2)。唖然としている僕らをよそに、さらに生い茂る椰子の葉の上まで登るケリー(写真:3)。いくつかの椰子の実を落とし、あとは下りなのですが、この下りがまさに『驚愕の下り』なのです。足の裏で幹をはさみ、手は添えるだけ。そして一気にザーー!と下りてくるんです。ザー、ザー、と少しづつ小分けにしながら下りるのではなく、上から下までザーー!の一気下り(写真:4)!
足の裏で削れた木の幹を煙のように撒き散らしながらの一気下り!そんなケリーのパフォーマンスを見て「信じられないよ!こんなの見たこと無い!」「ケリーすごいよ!ワンダフォーでビューティフォーだよ!」などと大騒ぎ。しかし、この時は誰も思っていませんでした。まさかこれがただのプロローグだということを・・・。
取って来た椰子の実をテーブルに並べるケリー。そしてこの椰子の実。
とっても重く堅いんです。強度のある繊維が縦横に走り、それを堅い皮が覆っています。その椰子の実をナイフ片手にザクザクと剥いていくケリー。「上手だね〜」などと言っていると彼が片言の日本語で言いました。「コレ ナイフ アルノトキ」。ん・・・?そして続けてこう言います「コレ ナイフ ナイノトキ」。そして言い終わるやいなや椰子の実にかぶりつくケリー!バリバリバリッ!物凄い音と共に皮を剥いていきます(写真:5)!え?一瞬凍りつくギャラリー。そして数秒遅れで物凄い盛り上がり!「えーっ?」「すごっ!」「信じられないっ!」まさに興奮の坩堝です!バリバリと皮を剥きペッと吐いては次の皮。皮がなくなり今度は繊維(写真:6)。そして段々と見えてくる白い果肉。この凄まじい光景を見逃すまいと、みんな目を剥いて見ています。
その後いろいろ話を聞いてみたところ、彼が筋肉質なのは母親のおかげとの事。小さな頃からドーナツ屋を営んでいた母親の手伝いをし、毎朝ドーナツの粉を捏ねていたおかげだとか。とてもストレートに母親に感謝し尊敬している彼を見て、なんだか自分を恥ずかしく思ったことを憶えています。豊潤な大自然と温かな家庭環境。そんな南の島で育った超人クライマーは、とても心の温かいナイスガイです。
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