パラオ在住者、元在住者、パラオ関係のお仕事の人、パラオを愛する人々によるパラ×パラオリジナルコラム


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う1年ほど前になりますが、雨季の真っ只中、自宅のアパート、そのベランダに出した植木に、小さな野鳥が巣づくりをはじめました。黒茶ベースの身体に赤いラインの入ったかわいい小鳥です。パラオの図鑑で調べてみると、名前をMicronesian Honyeater(ミクロネシアン ハニーイーター)“ミツスイ”と言うらしいのですが、どうやらこの小鳥はあまり警戒心が強くないようで、どんな草木にも巣をつくる、パラオでは結構多く見られる種のようです。それでも実際うちの植木といえば、背丈は1m程度、幹は直径1cmたらず、葉はねじれて長細い。確かに細い体1つでしっかりと体を支え踏ん張ってはいますが、何とも心許ない木なのです。
ちょっと強い風が一吹きすれば、その体を前後左右に大きく揺らし、すぐに倒れてしまいそうなこの植物に巣を作るとは…。それに、いくら警戒心が無いといっても、巣をつくっているのは玄関の横。私も自分の巣に戻りたいので、嫌でも横を通り、きしむドアを開けて中に入らねばなりません。それでも、そんな私の心配をよそに、ピーピー!!なんて鳴きもせず、横目でチラッ。それだけです。さすが南国パラオ育ち!『ダイジョ〜〜〜ブ!』と目だけで応えているようです。巣が完成するとそこにはウズラの卵よりもさらに小さな卵が2つ。私がたんに見掛けないだけなのか、はたまたパラオの気候のせいなのか、日中は温めている姿を見たことが無いのですが、夜には毎晩卵を温める、可愛い親鳥の姿を観察する事が出来ました。しかしいくら巣の真上から、近距離で無遠慮に覗いてみても、ピクリとも動きません。というか、寝ています??さすがに写真をパシャパシャ撮っていると、少し顔を上げてくれましたが、『何よ?』と気だるそうに見る程度。終いには台風の強い風や、野良猫の徘徊に気を揉んでいるのは私一人だけの様でした。本当におおらかな国風なのだと、色々な意味で自然の厳しさの上をいく、母の強さに一人感嘆したりして。それから何日か経ち、無事に2羽のヒナが孵ると、甲斐甲斐しくエサを運ぶ親鳥の姿、それを待つヒナ鳥の鳴き声に、なんとも言えぬ愛おしさを覚え、いつか巣立つ。その日がくるのを心から楽しみにするようになりました。しかし、巣立ちの日はそんなに遠くはありませんでした。気が付けば巣はもぬけのから。いつの間にやら飛行訓練も済ませ、旅立ってしまっていたのです。(図鑑によると卵を産み、温め、孵化するまでは2週間で、その後の成長はとても早いのだそうです。)
巣立ちの瞬間を見届ける事は出来ませんでしたが、今でも時折見上げる、このパラオの空を、元気良く飛びまわっているのだと、いつかまた会えると良いなと、思っています。 そしてパラオには、ミツスイの他にも様々な種の野鳥が生息しています。空を見上げれば自由に飛びかう、色とりどりの野鳥達の姿を見ることが出来るでしょう。時には、その鳥になった気分で目を閉じ瞑想!!リラックスが必要な時には、パラオの風を感じ、大空を自由に飛びまわってみませんか?! FLY FREE !!!![]() |
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