オリジナルコラム
nicedaytour
執筆者: マイキー
vol.46 南国的超人

キレイな海でまったりした休日を!」ということで、海のツアーに参加してきました。当日朝、参加するツアーのボートに乗り込み、他のみなさんを待っていました。そしてそこに「今日のアシスタントです!」と乗り込んできたパラオ人。『体脂肪率一桁決定!』な、筋肉隆々パラオ人。彼の名はケリー。今回のお話の主人公です。

陽気な日差しの下、心地よい潮風を受けながら午前中のツアーを終えました。そして無人島でのランチ。ケリーを見つけ、「筋肉すんごいね?」「なんかトレーニングしてるの?」などと話していると「オレはクライマーだ」との事。とっても危険な崖をロープ無しで登ってみたり、時には落ちて怪我してみたり。良い子はぜったいに真似しないで下さい的な思い出話に花が咲きます。さらに詳しく聞いてみると『椰子の木早登り種目チャンピオン』『椰子の実早剥き種目チャンピオン』『パラオオリンピック総合二位』というツワモノ!いろいろ審査が難しいらしく『自称一位』だそうです(笑。 

そして聞いてみました。「いまも登れたりするの??」と。すると「見たい?」。もちろん「見たい!!」。 そしてそこから驚愕の数十分が始まります!!
 まず椰子の木登り。彼が見つけた椰子の木は3階建ての窓ぐらいの高さ。みんなで「高いね?」などと言っているところへ突然のショータイム!ものすごい勢いで登っていきます。それはもう物凄いです。時間にして上まで10秒かかりません(写真:1(300mm望遠で撮影))!

そして足で幹をはさみ、両手で椰子の実を落としていきます(写真:2)。唖然としている僕らをよそに、さらに生い茂る椰子の葉の上まで登るケリー(写真:3)。
いくつかの椰子の実を落とし、あとは下りなのですが、この下りがまさに『驚愕の下り』なのです。足の裏で幹をはさみ、手は添えるだけ。そして一気にザーー!と下りてくるんです。ザー、ザー、と少しづつ小分けにしながら下りるのではなく、上から下までザーー!の一気下り(写真:4)!

足の裏で削れた木の幹を煙のように撒き散らしながらの一気下り!そんなケリーのパフォーマンスを見て「信じられないよ!こんなの見たこと無い!」「ケリーすごいよ!ワンダフォーでビューティフォーだよ!」などと大騒ぎ。しかし、この時は誰も思っていませんでした。まさかこれがただのプロローグだということを・・・。

 


取って来た椰子の実をテーブルに並べるケリー。そしてこの椰子の実。とっても重く堅いんです。強度のある繊維が縦横に走り、それを堅い皮が覆っています。その椰子の実をナイフ片手にザクザクと剥いていくケリー。「上手だね?」などと言っていると彼が片言の日本語で言いました。「コレ ナイフ アルノトキ」。ん・・・?そして続けてこう言います「コレ ナイフ ナイノトキ」。そして言い終わるやいなや椰子の実にかぶりつくケリー!バリバリバリッ!物凄い音と共に皮を剥いていきます(写真:5)!え?一瞬凍りつくギャラリー。そして数秒遅れで物凄い盛り上がり!「えーっ?」「すごっ!」「信じられないっ!」まさに興奮の坩堝です!バリバリと皮を剥きペッと吐いては次の皮。皮がなくなり今度は繊維(写真:6)。そして段々と見えてくる白い果肉。この凄まじい光景を見逃すまいと、みんな目を剥いて見ています。

その後いろいろ話を聞いてみたところ、彼が筋肉質なのは母親のおかげとの事。小さな頃からドーナツ屋を営んでいた母親の手伝いをし、毎朝ドーナツの粉を捏ねていたおかげだとか。とてもストレートに母親に感謝し尊敬している彼を見て、なんだか自分を恥ずかしく思ったことを憶えています。豊潤な大自然と温かな家庭環境。そんな南の島で育った超人クライマーは、とても心の温かいナイスガイです。

 

渡辺 康太郎

マイキー
1970年生まれ 業種:販売業
日本企業に属しながらも2年前に島流し、几帳面なA型にしてうお座のロマンチスト。島と海と写真とイヌと甘いものが大好きな南国インチキサラリーマンです。

 

vol.17 てけてけパラオライフ 南国カヤック

南国カヤック

ラオでのアクティビティ?と聞かれて真っ先に思い浮かぶのは「ダイビングッ!!」という人がほとんどだと思います。しかし大自然に囲まれた南国パラオ!それだけではございません!ということで今回は数あるアクティビティの中から「カヤックッ!!」のご紹介です。
テレビや雑誌でご覧になった方も大勢いらっしゃるとは思いますが、まずはあの船体!あのスリムさがけっこう不安をそそります!「これってば大丈夫?平均台とか、もっぱら落ちるんですけど!」な人もどうかご安心を。中が空洞になっている長さ3メートルほどのこのカヤック。浮力も大きく、これがなかなかの安定性。多少落ち着きのない方でも大丈夫!若い女性から年配の方まで安心して楽しんでいただけるスポーツなんです。
そして次にパドル!「腕の筋肉無いんです!腕立てや懸垂も0回なんです!」な人、またまたご安心下さい。ポールの左右が水掻きになっているこのパドル。左右交互に水を掻きながら進むのですが、これがけっこうな推進力。スイスイと進んでくれるのです。しかしそれでも心配な「ワタシこういう時って絶対落ちるタイプなんです!」なひと、1人乗りと2人乗りがあるカヤックの2人乗りをお選び下さい。パラオの大自然であろうが、世知辛い世の中であろうが、2人で力を合わせて乗り越えられないわけがありません!!とはいえ、おそらくほとんどが2人乗りなんですけど・・・。夫婦で乗ったり親子で乗ったり。恋人と乗ったり友達と乗ったり。またはガイドさんと乗ったり気になるあのコと乗ったりと、楽しみ方は自由自在!アレンジし放題です!新しい恋も走り出しかねません!!



して数あるカヤックの魅力!まずはその視点です。ボートから見る視点とはまた違い、水面に近く、低いところから見る大自然に圧倒されること間違いございません。マッシュルームのようなロックアイランドに近づき、見上げてみる。透き通る水の中を覗き、観察してみる。水を掻くパドルの手を止め、空が映る水面に触れてみる。踏ん張っていた足の力を抜いて、水の中につけてみる。日頃のストレスが抜け、きっと何かを感じてもらえると思います。
そして次の魅力!人工の音が何も無いということ。耳に届くのは風の音、木の葉のざわめき。鳥の声。そして水をかくパドルの音。人工の音が何も無いってすばらしい!とても厳かで美しい静けさです。そしてその静けさの中をゆっくりとしたスピードで木漏れ日につつまれ進みます・・・。 しっかりと根を張りさっそうと伸びる木々を見て、未だに根を張れていない自分を嘆いてみたり・・・。種が落ち、水底に刺さり、そこから伸びる小さな芽を見て未だに芽が出ない自分を嘆いてみたり・・・。
あれ?なんかネガティブだ。
あっ!きっとお腹がすいてんだ!
というのは冗談ですが、マイナスイオンが目に見えそうなぐらいの大自然の中、それぞれの強さや儚さ、優しさや厳しさが見えそうだったり見えそうでなかったり。慎ましやかに、そして力強く育まれる大自然に、ただただ感嘆するばかり・・・。ある意味、人も「自然」の一部です。「自然」から学ぶということは、それこそ『自然』なことなのでしょうね。 はぁ・・・・・ウマいこと言うなぁ・・・・・。 ということで座布団ください!! (←古すぎ?)

マイキーマイキー
1970年生まれ 業種:販売業
日本企業に属しながらも2年前に島流し、几帳面なA型にしてうお座のロマンチスト。島と海と写真とイヌと甘いものが大好きな南国インチキサラリーマンです。
 

vol.3 てけてけパラオライフ

うもみなさんはじめまして!気ままな南国ライフを送っている『マイキー』と申します。2年ほどまえ、縁あってこの国にやってまいりました。日々、働いているような働いていないような、遊んでいるような遊んでいるような(?)そんな怠惰な生活を送らせていただいています。

そしてこれまた縁あって、ここにスペースをいただくこととあいなりました。つたない文章とマナー知らずな人間ですが、僕なりの目線でここパラオの生活をご紹介させていただきたいと思います。どうぞみなさん温かいこころで見守っていただければ幸いです。

そしていきなりですが!そんな僕の今回のテーマはズバリ「イヌ」!!

「え?・・・イヌ?・・・なぜにイヌ?」って声が聞こえてきそうですが、そこは聞こえない方向で筆を進めさせて頂きます!

イヌ!それは4本足で歩いたり走ったり痒いところをかいたりする動物!
イヌ!それは嬉しいことがあるとシッポがピコピコする動物!
イヌ!それは100メートル先からお菓子の袋の音をキャッチする動物!

個人的な話しで申し訳ないのですが、そんなイヌがとっても好きなんです。イヌを見ると他人な気がしません。パラオに来られたことがある方はご存知のことと思いますが、なかなか沢山のイヌが生息しているのです。それも道端に。どうやって生活しているのか、何を食べて生きているのかは謎ですが、なかなかノンビリと人畜無害に暮らしているようです。単独でテクテク歩いていたり、数匹でじゃれ合っていたり。特に危害をくわえられたという話しを聞くこともなく、それなりに共存できているのでしょう。

そしてこのイヌたち。まことしやかにやる気が感じられません。この暑い日差しの中、仕方のないことなのかもしれませんが、烈火のごとく颯爽と走る姿を見ることなど皆無。くるまで近づいても避ける気配すらありません。道の真ん中に寝ているときなど、車を停めてこっちが待っていたりするんです。といっても轢かれたイヌを見ることもなく、ノンビリしているのか実はスピーディーなのかはっきりしてもらいたいところです。

して、僕が住んでいるアパートの周りにも例外なく数匹のイヌがノンビリと暮らしています。そしてそんな中、なぜか気になる!無性に気になるイヌを発見!もうお婆ちゃんなのか足が悪いのか、ペコペコお辞儀をしながらとてもスローに歩いています。そして虐められた過去があるのか、近づくと逃げてゆくという徹底した人嫌いっぷり。そこで考えました・・・。
『よし!仲良くなろう!期限は1ヶ月!(←根拠なし)』
ということで早速買い出し。 スーパーに行き50セントのオイルサーディンを大量に購入。 早い話しが『エサで釣る作戦!!』。さっそく買ってきたオイルサーディンを皿に盛り 、まずはファーストコンタクト。『おーい!ペコー!(←勝手に命名)』

しかし、さすが臆病もの! 興味はありながらも一定の距離を縮めません!そして、さすが犬!遠い距離から鼻がヒクヒク・・・・・すでにおいしい匂いをキャッチしています!そして目がものすごく語ってるんです 。『食いたい!』と・・・『オレに食わせろ!』と・・・。ということで、玄関前に皿を置きドアを閉めました。 

そしてあれから一ヶ月。いまでは我が家のちょっとしたゲストです。口笛を吹くとやってくるんです。僕の手からエサを食べるようになり、食べた後はひっくりかえって『なでてくれー』。

サンサンと日が降り注ぎ、時間の流れがゆっくりとしたこの島で見つけた、日本では考えもしなかった過ごし方・・・。

この島に来て、この島から沢山もらった贈り物のひとつです。

マイキーマイキー
1970年生まれ 業種:販売業
日本企業に属しながらも2年前に島流し、几帳面なA型にしてうお座のロマンチスト。島と海と写真とイヌと甘いものが大好きな南国インチキサラリーマンです。