オリジナルコラム
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執筆者: “楽笑”バリー
vol.125 心が伝わる音の話
12501.jpg 烈にひねくれた見解を持っていなければ、音楽を嫌いな人はいないと思いますが、パラオの人たちはとても好きですね。右に同じですが、純粋に好きなのだろうなぁ。

「iPod」で音楽を楽しんでいる人をよく見かけるようになったのはちょうど1年くらい前でしょうか。他にいるか知りませんが、実は私、「次世代ウォークマン」に付いていけてなかった一人です。
この表現で既に手遅れなのが分かりますが、詳しい使い方はパラオ人に教えてもらった記憶がありますし、未だに所持してないので、ヘッポコとは言え、ミュージシャンとして終わってるとまでパラオ人に馬鹿にされたぐらいです。(=バカニシテ)ちょっと悔しかったですね。どんなジャンルを聴いているのか興味深くなり尋ねると、流行りのミュージシャンがダウンロードされていて、最新情報は常にチェックしてるとのことでした。
12502.jpgしかし、その中でもよく目に付いたのはパラオの歌も入っていたことでした。パラオのミュージシャンはキーボードを使ってリズム音源を打ち込みし、鍵盤、ギター、ボーカルの小ユニット編成が多いのです。「しごと〜かえりの〜♪」と私が生まれた時ぐらいの日本の歌なんかも弾き語ることさえあります。
パラオに長くいる人は耳が慣れていると思いますが、オリジナリティ溢れるメロディは、非常にコミカルで陽気な感じがする明るい歌ばかりです。詩はほとんどパラオ語でよく分かりませんが、「愛してる」とか「好き」(=ソワック・カウ)はかなり歌われていますね。休日になるとこれが、広場、公園などのスペースから聞こえてきます。時には20インチのスピーカーが4台くらいあり、とても激しい時があります。60年代古き良きソウルミュージックで踊らず、伝統と強いプライドで継承しつつ、重要な文化や習慣を重んじるのがやはりパラオ人なのですね。
また、声量は驚きのものを持っています。「サバイバー」というバンドの「アイ・オブ・ザ・タイガー」(映画「ロッキー」の曲)をまんま聴かされた時は、鳥肌と心の100万人がスタンディングオベーションでした。節々で楽しめるエンタテイメントは自然に生まれていつも心踊らされています。心からの感謝と敬意を表します。

12503.jpg半年前くらいから何だかいいメロディが降り続けてきたので、楽譜にしようと5線紙を探し回ったのですが、どこにもないのです。尋ねると、音楽の教育はあっても音符を書くことは学んでないらしいのです。「ただし、ローリングストーンズやビートルズのカバーなどはできるからいつでもセッションできるぜ。」って言われました。このノリはアドレナリン最高に効きます。六本木をふらついてた時に出会ったジャズミュージシャンがこんなだったのを思い出しました。温かいホスピタリティがあるからこそ、こんな調子で音楽ができるのですね。ちょっと閉鎖的だった自分が心苦しいばかりです。
また、嬉しくても少し切なかったストーリーになりますが、パラオ人は日本演歌が好きで「美空ひばり」や「橋幸夫」などの名前が挙がるくらい何度も話になるのです。しかし、歌われても苦い顔と半端で分からないことや、答えられない時が多かったのです。心から好きでいてくれてる日本の音に対して「もう流行ってないよ」なんてもちろん言えませんでした。日本の伝統文化と言えばやっぱり演歌なのですかね。かけがえのない宝物を守る。たいへん難しいことですね。ただ、音は心に伝わるということだけは分かりました。



kobari01.jpg "楽笑"バリー
AQUA MAGIC PALAU 潜水案内人
ガイドの腕前はドレミが弾ける程度
罵声を浴びてるポンコツミュージシャン西に東に爆走中

vol.67 パラオサウンドを感じて

わくば、パラオにしかないパラオのリズム&サウンドを感じて欲しいです。毎日、同じ場所から空を見たり海の音を聴いているはずですが、毎日違う雲や水面が新鮮です。限りなく近いものを探しますが、やっぱり違う毎日を過ごしています。陰と陽の傑作は、レジャー、マリンスポーツに欠かせないプラスアルファですし、パラオはそんな産物を常に生み出し、突然起こるサプライズやひと時の幸せを私達に提供してくれます。南の島旅行をする大半の人は、きっと何らかの癒しを求めているはずです。日頃から時間に拘束され、区切られた窮屈な生活でくたびれた時なら尚更でしょう。

以前、私も逃れられない満員電車や交通渋滞と付き合う毎日だったり、太陽に当たりたくても建物だらけでやっかいなストレスを感じたことがあります。解消方法はたくさん持っていましたが、パラオの太陽と海という選択肢を選んだ時は、計画段階から癒されていたような記憶があります。たぶん想像上で思い描いた自然があって、気づかずに色や音、香りを楽しんでいたのだろうと思います。森の中の小鳥のさえずりは、無邪気で活き活きとした語りかけのハーモニー。風の強弱で変わるものですが、揺られて弾かれる波の音や吹かれて木の葉のすれる音は、窓を閉めていても伝わってきそうなアグレッシブリフレイン(短い反復フレーズ)。更には、太陽とスコールが一寸先にレインボーアーチを呼んでくれることもあり、期待はしていないしとしと雨さえ風情ある音になります。ふとした時のボート上では、突如降ってきたメロディを口ずさんでいることが多く、自宅に帰ってギターを弾くと曲が出来てしまうこともあります。 忘れてしまうことのほうが多いのですが・・・。
また、寂れた私はよく近くの桟橋まで行き海の音に耳を澄ませます。ボーっとしているだけなのですが、不思議と棘の無い柔らかい気持ちになれます。エイトビート(4/4拍子での1小節で、8つの8分音符が基本の軽快なリズム)が似合う凍りついた四角四面のステージ上にいた私は、都会的なアップテンポ(軽快なリズム)の生活環境だったので、流石にこの国のスローテンポには馴染めませんでした。腰を軽く揺らしながら踊れるパラオミュージックには微笑ましいカルチャーショックを受け。人口も下から数えて世界で4番目。信号や高層ビルも無く、あれば便利な携帯電話や腕時計も必要のない邪魔な存在。この長閑さ溢れる“パラリズム”(造語)は、ほんのりとした気持ちにさせてくれる安らぎの世界なのだと実感しています。
また、どこにいても同じですが、自然と呼応しながら勤しむ私は、聴こえるサウンドはもちろん、我流の視覚的サウンドがあるのだと思っています。「自然よ、かかってこい!」と、たまに強がりも見せますが、“パラオ式南国スローライフ”又は“パラオ時間”と呼ばれるくらい落ち着いた時の速度は、とても心地のよいゆったりリズムで快適に流れています。皆様にとっては楽園パラオで過ごす至極の休日。到着したその時から洗いざらいを解放して、とことん味わってください。アジダイジョウブです。そして、パラオティックサウンドを思う存分楽しんでください。準備はいいですか?どうぞ宜しくお願い致します。


 

“楽笑”バリー

“楽笑”バリー 
AQUA MAGIC PALAU 潜水案内人 
ガイドの腕前はドレミが弾ける程度 
罵声を浴びてるポンコツミュージシャン西に東に爆走中