オリジナルコラム
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執筆者: 高島 俊思
vol.134 ジャングル化計画 その後の後
13401.jpgアパート一室を歩行困難なほどにジャングル化!!そんな優美??な夢を抱き、爪の中に土を残しつつ、島のあちこちから植物を奪取している35歳が再度コラムを担当します。
みなさん、植物が動く瞬間をみたことありますか?植物は成長とともに日々動いているのです。あるつる植物、アパートの壁に這わして育てていたところ、寄りかかっている、つるが"ビロ〜ン"と。ん?動いた?テレビを見ていると数分後"ビロ〜ン"エアコンの風?エアコンを止めて数分後、またまた"ビロ〜ン"。人間の目でもわかるほど動くのです。こんな植物の"生きている声"を室内で聞くために、ジャングル化に日々邁進しております。

13402.jpg前回のコラムから1年、着実にジャングル化が進み基礎ができあがった感があります。最近のお気に入りは着生植物。サトイモ科の植物、ポトスやマングーカズラが部屋の壁をつたって上へ、上へ。いずれ屋根までつたって、つるから水がしたたり落ち、「あ!冷たい・・・朝がきたわ。」なんて語り合える寝室にします。
こんな着生植物もとても素敵ではありますが脇役です。主役は変わらず私の大好きなマングローブ、種から育てたホウガンヒルギは約1m50cmの大きさに、このまま順調に成長すれば数年後には花が咲き、大きなホウガンの実が室内で結実することでしょう。ホウガンヒルギは漢字で書くと"砲丸漂木"、砲丸投げの砲丸のような大きな玉になります。結実後は弾けるように割れ、十数個ほどの種に分かれて海に落ちます。亀裂の入ったホウガンヒルギの実を見ながら「明日の朝には割れているかな?」なんて思いながら眠りにつくという、夢のような日が近いうちに訪れるでしょう。

13403.jpgしかし、順調に進んでいたジャングル化にもピンチの時が!!
半年ほど前、部屋の中でありながらすくすく育っていたバナナが窓際に傾きはじめ、ブラインドにかぶさり崩壊の危機。バナナの幹の太さは一番太い部分で10cmほどしかないのに、100cm程ある葉っぱが10枚もついており、室内用の小さな植木鉢ではとても支えきれなくなってしまったのです。
そこで急遽突貫工事、すでに私の身長ほどあるバナナの木、植え替えは簡単ではありませんでしたがなんとか移し替えました。ただ鉢植えを大きくしてもバランスが悪いのは変わらなかったため、添え木をしてなんとか垂直に。こうやってお気に入りのバナナのピンチが救われたのでありました。ここまで大きくなってくると、室内でバナナがなる日が現実味を帯びてきました。朝日を浴びながらコーヒーを片手に完熟バナナを"ブチッ"ともぎ取る。こんな南国ライフが近いうちに実現するでしょう。

13404.jpgさらに最近は、室内と並行して玄関回りのジャングル化にも熱が入ってきました。みなさんブーゲンビレアという花はご存知ですか?綿のようなふわっとまとまった綺麗な花が咲き、パラオでも道路沿いや庭先で数多く見られます。つる性の植物のため、寄りかかる場所がないところでは下に垂れ下がります。2階の私の部屋から駐車場に向けて飛び出し、ピンクや紫の花が私を毎日迎えてくれます。
こんなブーゲンビレアの仲間に、珍しいオレンジ色と白色、2色の花が混在している種があります。これを先日見つけて幹の一部を"ボキッ"(家主さんには許可を頂いて)自宅に持ち帰り鉢に土を満たして"ブスッ"。これで挿し木が終了、土が乾かないように水をあげればほんの2週間ほどで新芽が出てきます。細かいことを気にしなくても愛情を与えれば植物達が元気に成長して、どんどん増殖していきます。手間がかからないということはジャングル化にとってとても大切なことです。
パラオにお越しの際はアラカベサン島にある我がJEFF'Sアパートに立ち寄ってみてください。階段ではなく、つたをつたって2階にご案内します。


高島 俊思

高島 俊思
少年の心を持つおっさんです。 
ROCK ISLAND TOUR COMPANY(RITC) 所属

vol.105 ジャングル化計画 その後


 

パートの一室をこれまで以上にジャングル化!!そんな華麗??な夢を抱き、懲りずに植物、種の採取ばかりしている35歳(前回より一つ歳とりました。)が、またまたコラムを担当します。みなさん、最近芝生の上で寝転んだりしてますか?真っ青な空の下、鳥のさえずりを聞きながら、緑あふれる大地の上で何も考えずに寝転がる。最高に気持ちの良いものです。そんな気持ちの良いことが毎日家の中でできれば最高!!と考え家の中のジャングル化を日々推進しております。

 

前回のコラムから約半年、ジャングル化は着実に進んでおります。私の部屋の中にある植物は約30種類まで増加。すべての植物が愛おしくてしようがないのですが、一番のお気に入りはバナナ。裏の敷地で小さな葉が一枚だけでているバナナの苗を見つけて鉢に。その後3ヶ月で約1m50cmの大きさに!!2週間に1枚のペースで大きな葉が出てきます。ものすごい生命力でもうベランダには出せない大きさになってしまいました。このペースでいくと2年後には屋根をつきやぶる予定になっています。3階に住む台湾人兄ちゃんごめんなさい。こんなバナナがお気に入りではありますが、あくまでジャングル化の主役は“マングローブ”です。ただこの“マングローブ”当たり前ではありますが“木”ですので、成長するのに非常に時間がかかります。2年前に植えたメヒルギ、葉の数はたったの4枚、種以外の部分の長さは5cmもないほど。2年間でたったの5cmなのです。変化がみられないということはやはり寂しい事ではありますが、私の気持ちは変わらず主役はあくまで“マングローブ”これがジャングル化の基本。主役は少し遅れてやってくるって感じです。

こんな少し頑固で、のんびり屋さんの“マングローブ”自然界でもねばり強く頑張っています。コロール島とアラカベサン島を結ぶ日本橋(日本統治時代、昭和11年完成。)の両端はヤエヤマヒルギ、マヤプシキが幅数十メートルの幅で生い茂って豊かな土壌を海に提供しています。しかし2005年改修工事の際、やもえず一部のマングローブが橋の近い部分で取り除かれてしまいました。あれから4年、周辺のマングローブから流れてきた種が砂地、岩肌、橋の基礎にたどりつき、いたるところに新しい芽を出しています。この先もっと多くの種がささり、新しい芽はどんどん成長し、新たな森がここに形成されていきます。50年後、100年後の日本橋は“マングローブ”をすり抜ける素晴らしい橋になっているでしょう。

ジャングル化の脇役達も少しずつ増えております。その1人はヤモリ、毎晩葉っぱの上で「ティッ、ティッ、ティッ」。可愛い鳴き声で私の睡眠をほのかに促してくれています。以前、電気をつけっぱなしにしてソファーに寝てしまった事が。深夜に目を覚ました時、数十センチ先のテーブルにヤモリが。(お!!これは仲良しになるチャンス!!)練習通りに「チッ、チッ、チッ」。すると「・・・・、ティッ、ティッ、ティッ」。お返事があるではないでしょうか!私とヤモリが家族になった瞬間でした。私の目標はまだまだ未達で、はるかかなたの遠いところにあります。一緒に暮らしている彼女が家出を申し出るほどのジャングル化を、これからパラオにいる限り目指します。私自身もこの先どんなアパートの一室になるか楽しみです。パラオにお越しの際はぜひ我がアパートにお泊りください。ヤモリとの友情が芽生えるはずです。


 

高島 俊思

高島 俊思
少年の心を持つおっさんです。 
ROCK ISLAND TOUR COMPANY(RITC) 所属

 

vol.94 ジャングル化計画


 

パートの一室をジャングル化!!そんな素敵??な夢を抱き日々植物、種の採取に余念がない34歳が今回のコラムを担当します。みなさんの家に植物はありますか?単純に身近なところに緑があると落ち着きますよね。やっぱり人間も自然の一部ですから生活の中に植物があると心やすらぐものだと私は思っています。私は自分のアパートの一室を可能な限り植物で覆いつくし、そこにヤモリが自由きままに動きまわり、さらに枝からフルーツバット(コオモリ)がぶら下がり、帰宅の際にはヤッコチャン(オウム)が「おかえり?」なんて言う部屋にするのが夢なのです。

 

今回このジャングル化の主役に抜擢したのが“マングローブ”です。みなさん“マングローブ”って何か知っていますか?“マングローブ”とは海水でも育つことができる植物群を総称して指します。したがって“マングローブ”とは特定の木の名称ではないのです。この“マングローブ”、地球の自然環境の中でとっても重要な役割を果たしています。マングローブの特徴のひとつであるタコ足のような根は栄養の富む土壌を溜め込む役割を果たし、その根は小さな魚たちに格好の隠れ家も提供します。カニやハゼなどもその豊かな土壌を作る手助けをします。この栄養が潮の干満によって海に流れ出てアマモなどの海草の栄養となり、そこにアマモを食べるジュゴン(同コラム №66 “人魚が暮らす海”をご覧ください。)、亀などが寄ってきます。そして彼らが糞をすることによってプランクトンが増えて珊瑚が形成されていきます。さらにこの珊瑚に魚などの海の生物が集まってくるという連鎖となっています。パラオ全体ではこの“マングローブ”は約500haあると言われており、これは東京ドームの約120個分にもなります。パラオ全体の国土がほぼ屋久島と同じということを考えると非常に広範囲に広がっているのがわかります。さらにその“マングローブ”がパラオではしっかり保護されています。パラオの海が美しく、魚が多く豊かなのは“マングローブ”のおかげなのです。

こんな素敵な“マングローブ”パラオでは数十種類あると言われています。代表的なものでオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ。少し珍しいところでニリスホウガン、アカバナヒルギモドキなど。先日バベルダオブ島を車で走らせながら沼地の“マングローブ”を見ていたところ、「ん??マングローブ??はじめて見る花・・・。」この“マングローブ”らしき植物の周りには、ヤエヤマヒルギ、マヤプシキが。根も“マングローブ”らしい特徴が。テンションが上がってきます!!
写真を撮っていつもお世話になっている海洋ジャーナリスト永田雅一(通称キャプテンマック)さんに確認したところ、フィリピン以南インドネシアからオーストラリアに生育している、Scyphiphora hydophyllacea(一般的ではありませんが日本名、ウミマサキ)というマングローブであることが判明しました。パラオでの第一発見者です!おめでとう!!「ありがとうございます。」

このウミマサキを含めて、パラオに生育している“マングローブ”全てを種から育てるのが当面の課題です。種類によっては水分量、日差しの加減でうまく育たないものもあります。今のところ大家のアルビーナは「Syun ! You are artist !」とお褒めの言葉を頂いております。いつかアルビーナが激怒するくらい、部屋内を原型とどめないほどのジャングルシルエットにし、植物達が屋根を突き抜けるほど大きく育ててみせます。パラオにお越しの際はぜひ室内ジャングルを一度のぞきに来てください。きっと頭にコオモリの糞が落ちるはずです。

 

三澤 俊和

高島 俊思
少年の心を持つおっさんです。 
ROCK ISLAND TOUR COMPANY(RITC) 所属