オリジナルコラム
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執筆者: 米沢 良介
vol.124 のんびりパラオ
12401.jpg れまで30数年間を日本で生活してきたボクにとって、ここパラオでの生活は、いろいろと日本との違いを感じさせてくれます。笑えることからそうでないものまで、実にいろいろな出来事が起こるので、今回はそのいくつかをご紹介したいと思います。
日本ではライフライン(水道、電気、電話、ガス)がひとつでも欠如すると大騒ぎになりますが、ここではそのライフラインがしばしば途切れてしまいます。
とくに電気はちょいちょい切れてしまい、現在も発電所の発電機の何機かが壊れている状態らしく、電力の供給量が足りないため停電するのだと、一緒に働いているパラオ人が言っていました。ついこの間も、我が家の地域では、朝5時から午前9時までと、夕方5時から夜9時まで停電するというのが一ヶ月続いて、朝仕事に行くときは停電していて朝メシも食べられず、帰ってくると冷えたビールも飲めない状態でした。
またパラオの多くの家庭ではガスがなく、電熱器を使用しているため、停電するとお湯も沸かせない事態に陥ります。だがしかし、イライラしているのは我々外国人だけらしく、パラオの人たちは暴動を起こすわけでもなく、抗議のデモ行進するでもなく、ただひたすら復旧するのを待っているという、身体に比例して心の大きな人々だなぁ、と感心してしまいました。

12402.jpg心の広い人はのんびりしているのか、前に電話料金を支払いに行ったときは、カウンターでお金を払おうとしていると、窓口のおばちゃんがスッと立ち上がって奥の方へ行ったので、何か伝票の処理か何かしているのだろうと待っていましたが、なかなか戻ってこないので、おかしいなと思っていたら、なんとボクが待っているのを知っていて奥でカニを食べていました。目が会うと「食べる?」と聞いてきたので、いらない!と怒って言おうかと思ったのですが、カニを頬張っているおばちゃんを見ていたら、怒る気もなくなって笑ってしまいました。

のんびりしていると言えば、ボクと一緒に働いているパラオ人だけかも知れませんが、朝出勤時間が7時30分と決まっているにも関わらず、その時間に来ているスタッフはほとんどいません。最初はただルーズなだけだと思っていたのですが、あるときそれぞれの腕時計の時間を確認してみると、みんなバラバラの時刻を示していて、ある人は20分遅れ、またある人は30分進んでいるという状態で、これなら時間どおりに出勤できないのもしょうがないなぁ、と納得しました。でも30分進んでいるスタッフも早くきている訳ではないので、やはりのんびりしているのでしょう。

12403.jpg街なかの朝の渋滞ものんびりした性格の影響で、普通週明けの仕事始めである月曜日から渋滞しますが、ここの人たちは、土日ダラダラし過ぎて月曜日は寝坊するそうで、そのおかげで渋滞の時間帯が少し遅くなり、火曜日から通常の渋滞となります。実際月曜日は朝スーパーマッケトなどの店が開く時間が遅かったりするので、この推測はほぼ間違いないと思われます。
のんびりネタをもうひとつ、それはまだパラオに来て間もない頃、銀行の口座を開設しようと窓口へ出かけ、開設手続きとキャッシュカードの申し込みをしたのですが、窓口のおばちゃんは「カードが届くまで2週間くらいかかるからまた来てください」とのことだったので、2週間程して行ってみると、まだ届いてないと言われました。それから一週間に一度ほど銀行に行って確認していたのですが、結局申し込みをしてから2ヶ月後にカードを手にすることができました。
日本では考えられませんが、こののんびりスタイルに慣れてしまうと、意外に居心地がよく、休暇で日本に行ったときなどは、いろいろなもののスピードの速さに疲れてしまったりするので、すでにパラオ人化が進んでいるのかもしれません。



米沢良介 米沢良介(ヨネザワ リョウスケ)
PPR内のダイブショップ・スプラッシュ勤務
お客様から笑いをとることを目標としている、少しズレたダイビングガイド。

vol.95 パラオのゴミ事情


 

ラオを愛する皆さんこんにちは。今回はパラオのゴミ事情についてお伝えしたいと思います。日本では現在さかんにゴミの分別やリサイクルなどが行われていますが、かつては可燃と不燃だけだったものが、自治体によっては9種類もの分別をするほどに至ったのは皆さんご存知だと思います。
現在のような細かい分別が始まった頃、まだボクは東京に住んでいて、当初とても面倒だと感じていたものが、そのうちに当たり前のことのように分別するようになっていましたし、リサイクルに関しても、ボクも含めて一般の人はせいぜい新聞紙からトイレットペーパーに再生するくらいしか思い当たらなかったのが、現在はペットボトルや牛乳パックなどが再生利用されているということは、誰もが知るところとなりました。

では、パラオではどうかというと、国内にリサイクル工場がなかったためか、まだまだ分別やリサイクルに対する意識が薄く、なんでもかんでも同じゴミ箱に捨ててしまうという状況でした。
ゴミの処理の仕方も単純で、ただただ一箇所に集めて山積みにしていくという、とても乱暴なもので、誰もがゴミ問題をどうにかしなくちゃいけないと感じていたのでしょうが、なかなか対策がとられずにいたところに、日本からの支援でつい先頃ゴミ処理施設が完成しました。
処理できるものはまだ限られてはいますが、これまで分別をまったくといっていいほど行ってこなかったことを考えれば、とても画期的な施設ができたと言えます。
ちなみにここで処理できるものは、ペットボトル、アルミおよびスチール缶、瓶、生ゴミの5種類です。ペットボトル、缶は潰してブロックにし海外に運び再利用され、瓶は細かく砕かれ建築材料となり、生ゴミはコンポストという肥料に加工され国内で消費されるそうです。
また、埋立地についても技術指導があったそうで、それまでの方法から悪臭や鳥の飛来を少なくするため、現在は運び込まれたゴミの上に土をかぶせるようになったそうです。

まだまだ日本のようなわけにはいきませんが、パラオ人にも序所に分別やリサイクルの意識が高まっていってくれるといいと思います。
そこで、我々にできることとしては、すでに日本でも多くの方が行っていることではありますが、分別はもちろんのこと、レジ袋を使わず買い物袋を持参するようにしたり、割り箸を使用せずMY箸を利用するなどの、ゴミをできるだけ出さないようにする工夫です。
ただ、日本国内では皆さんきっとこのようなことをなさっているのでしょうが、以前北海道からいらしたお客様がMY箸をお使いになっていたのを拝見して以来、パラオまでMY箸や買い物袋を持参する観光客の方はほとんど見かけません。
是非皆さんもパラオのゴミを少しでも減らせるようご協力いただけないでしょうか?たとえば、前述した買い物袋やMY箸の利用はもちろんのこと、使用済み乾電池などはなるべく日本に持ち帰っていただくとか、ボロ寸前の衣類を最終日にホテルに置いていってしまわないようにしていただくなど、ちょっとしたことで結構ですから是非ご協力ください。
また、お部屋で食べ残したお菓子も捨てずに担当のガイドにお渡しください。すでに一口かじった煎餅でさえ喜んで処理させていただきます。これからも美しいパラオを守っていくために、皆さんのお力をお貸しください。お願いいたします。

 

 

三澤 俊和

米沢良介(ヨネザワ リョウスケ)
PPR内のダイブショップ・スプラッシュ勤務
お客様から笑いをとることを目標としている、少しズレたダイビングガイド。