オリジナルコラム
nicedaytour
執筆者: 松尾:マツゥ
vol.102 パラオが大好きだ!だからこそ!


コーナー先端付近のリーフエッジ 
ダイバーがあまり留まらない場所、
リーフが活き活きしてる。 

 

様、始めまして!今回初めてPALAU×PALAUデビューしますサムズツアーズの松尾と申します。本題に入る前にこの場をお借りしまして、ちょっと自己紹介なんぞをさせていただきます。

僕がパラオを始めて潜ったのは‘89の年末年始でした。はじめて潜ったパラオの海、特にブルーコーナーではギンガメアジの群れで向こうの景色が見えない、オオメカマスの群れはいつになったら途切れるの?と思うくらい次から次へと目の前を横切っていき、とにかく魚影の濃さには目からウロコでした。これでもかぁ?と言わんばかりにとても素晴らしいパラオの海を案内してもらい、そして僕の人生は大きく変化し始めました。

当時僕のランクはAOWでしたが、日本に帰って直ぐにステップアップをしてイントラ資格を取得。某都市型ショップに所属しイントラ活動で伊豆全般を潜り、‘93の2月よりアクアプロ(現在アクアマジック)でガイドを始め、その後諸事情にてネコマリンへ移籍。日本で都市型ショップを営んだ事もあり(その間、パラオ⇔日本を行ったり来たり)と、何足かの草鞋を履き替え‘04よりサムズに落ち着いております。


コーナー上げ潮側18mのフッキングスポット 
もともとより珊瑚はあまり無い場所ですが
ダメージが広がりつつある場所
改めて振り返ってみると、パラオ人、日本人を問わず諸先輩方の教え、力添え、仲間からの励まし、そして僕と一緒に潜って頂いたゲストの皆様がいたからこそ、今日の僕が皆様にパラオの海をご案内できている次第です。この場をお借りして自己紹介がてら、お礼を申し上げます。これからも更に長く大好きなパラオをご案内したいと考えております。 

さて、本題になりますが…これからもパラオをご案内する上で様々な問題に出くわす事もあるかと思います。まず一つの問題として自然環境問題です。今回はとりわけ珊瑚についてお話します。‘97頃にエルニーニョの影響によって沢山の珊瑚が白化現象を起こし、死滅!といった悲惨な出来事の後、自然の生命力はたくましく、現在ではポイントによってはかなりの珊瑚が復活してきています。それでも未だ瓦礫のままの状態だったり、珊瑚及びリーフへのダメージが広がりつつある場所もある事は間違いありません。 これは、地球温暖化など世界的な自然環境の変化とは別に、悲しい事に我々ダイバーによる事も原因の一つであることも事実で、決して目を背けてはいけない事だと思うのです。


珊瑚が死滅してしまった場所、 
今ではカメの餌場となっている・・・
僕もこれまで様々な状況でパラオの海をご案内してきました。過去にはゲストの皆様に「これぞパラオの素晴らしい海」を見て頂きたい思いで、アゲインストの流れに逆らいリーフを這う様に進んだ事もあります。他にも様々な理由で珊瑚への接触状況を黙認していた事もあったでしょう…しかし今後、この様なダイビングスタイルを繰り返していたらどうなるでしょうか?当然珊瑚へのダメージは広がる一方です。珊瑚のダメージをカバーする為に珊瑚の移植も始まっていますが、それと平行してダイビングスタイルを変える事が必要ではないでしょうか?ダイビングスタイルを変える為には、まず我々ガイドが徹底して珊瑚保護の重要性を再認識し、講習中の生徒やファンダイブゲストの皆様にご理解を頂くことが重要と考えます。
珊瑚が再生してきた場所

また、ゲストの皆様にアゲインストを泳がせない為の更なる慎重な潮の読みや、コースの選択、リーフ這って進まなければいけない状況では潔く流れに逆らわない、カレントフックの正しい使用の徹底等々、珊瑚保護の為には様々な方法があり、決して僕一人では達成できない事と考えますし、色々なアイデアも必要とかと思われます。今回の入稿を機会に珊瑚保護について、少しでも大勢の皆様と話し合う機会があればと思うこの頃です。そして数年後のパラオも、今より更に素晴らしいダイビングリゾートである事を節に望んでおります。