オリジナルコラム
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執筆者: 梅本 雅枝
vol.140 私の娯楽 IN ペリリュー
14001.jpg ご無沙汰しております、「B'S居酒屋 夢」のマサエです。
今回も、やはり大好きな「ペリリュー」ネタを提供させていただきたいと思います。
ペリリューは、コロールからスピードボートで1時間ほど南にいった所にある小さな島。お客様に「以前2年間、ペリリューに住んで教師をしていました。」というと、いったい何をして過ごしていたのかと聞かれることが多々あります。島を訪れたことがある方ならお分かりの様に、そこにあるのは、波止場、民家、学校、小さな商店、ホテル(民宿)、州役場、タロ畑、戦跡、砂浜、ジャングル...。
そうです、娯楽施設と呼べるものが1つもない。それでも、私の心を十分に楽しませ、なぐさめてくれたペリリューでの娯楽を、今回はいくつかご紹介します。

14002.jpg まず、1つ目は"散歩"。私は、休みの日でも朝は目が覚めたら起きていました。当たり前のように聞こえますが、それが4時であろうが、5時であろうが自然と目が覚めた時が起き時。お天気が良ければ、北の波止場の奥まで日の出を見に散歩。昼間は、南の方にメイン道路をまっすぐ進み、アスファルトの道に出たら、そこを今度は民家のある方へ。
時々、道から外れてビーチで一休みしたり、よく茂ったジャングルの中からお気に入りの木を見つけたり。ちなみに、写真の木が私の一番のお気に入り。よーく、見てください!大きな象に見えませんか?
上を見上げればきれいな空が広がって、運が良ければ虹を見られることも。また、周りが見えないくらいの土砂降りの日は、傘をさして散歩。大きな雨粒が傘に叩きつけられるドドドドドーッという大迫力の音と、傘を押す雨の強い力を感じながら、何度も散歩に出かけました。
ただ、どんな天気でも、親切なペリリューの人たちはそんな私を見かけるたびに、「どこに行くんだ?乗っていきなさい」と声をかけてくれます。もちろん"娯楽"真っ最中の私は「ダイジョーブ」と答え、しかし、遠慮しているのではないかと気遣うやっぱり優しいペリリューの人の強い申し出を断り切れずに、家まで送ってもらい、その車を見送って、こっそり再度散歩に出かけたことも多々ありました。

14003.jpg さて、2つ目は、"ビーチでのんびり過ごす"です。
1番のお気に入りはハネムーンビーチ。自転車を40分くらい走らせると真っ白な砂浜と、サマーハウス。そこで何をするかというと、まずは貝拾い。波打ち際に打ち上げられた小さな貝拾いは、時間を忘れるほど熱中。そして疲れたら、サマーハウスで、ゴロゴロしながら持参した本を読み、眠くなったら心地いい風の中、お昼寝。もちろんスノーケリングをしてもよし。ぼーっと海を眺めていると、イルカの群れがジャンプする姿が見られたりもします。
 おっと!残りの行が少なくなってきましたので、夜の娯楽をあと1つ。"星を見る"です。
14004.jpg北海道出身の私もペリリューの星には、驚きです。「もー、ほうき貸して!掃いちゃいたい!」が私の初めての感想。本当に、真っ黒な空の隅から隅まで小さなホコリがいっぱいという感じ。きれいな星を見て、ホコリと例える私もどうかと思いますが、とにかくすごいんです。この間、コロールで流星群を見ましたが、ペリリューの星空を想わずにはいられませんでした。特に、ペリリューの飛行場、ビーチ、展望台がおすすめスポット。
 実は、他にも皆さんが想像する以上に、ペリリューで楽しく過ごすための娯楽は、いっぱいありますが、今回はここまで。ペリリューを訪れた際には、日本での時間に追われる生活をひと時忘れて、目の前にある自然と対話してみて下さい。きっと、いろいろな発見があり、心がいやされ、その後の活力が得られるはずです。


umemoto.jpg 梅本 雅枝(うめもと まさえ)
ペリリュー小学校で青年海外協力隊としての活動を経て、現在はB'S 居酒屋 夢に勤務。ペリリューのマアッス(おばちゃん)になる道を日々模索中。
vol.107 私を虜にしたペリリューの人々

は、パラオが大好きです。中でも、南の離島、ペリリュー島が私のお気に入り。Alii!

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私は、以前ペリリュー島に青年海外協力隊として派遣され、2年間教師として過ごし、今はコロールの飲食店で働いていますマサエと申します。いつかは、ペリリュー島に戻り、永住できることを夢見ています。


そこで、ペリリューの魅力を皆様にお裾分け。今回、ご紹介するのは「人」!ペリリューは人口が500人程の小さな島で、島全体が一つの家族のよう。町を歩けば「マサエ、モムグール!!(食べていきなさ?い)」と声をかけてくれます。昔の日本もそうだったと聞きますが、私はそれがうれしくて、到る所で御呼ばれ。半年でなんと私の体重は8kg増!でも、いくら太ったって、気になりません。だって、周りのみんなは私よりずっと大きいのです。しかもパラオでは、太るということは、家族が十分な食事を与えてくれて、大事にしてくれているという証だそうで、私の体重の2倍もあるホストマザーも「私とマサエは“オソロイ”(これもパラオ語)になった」と、誇らしげ。
また、仕事の後、帰宅途中にどこからか私を呼ぶ声。行ってみると、近所のおじさんたちがビールを私に差し出しながら「ツカレナオ?ス!」と。なんて素敵な表現!!パラオ語では、お酒を飲むことをこう表現するのです。パラオ人は、見た目は真っ黒で厳ついですが、本当に明るくて、常に冗談を言っては人を笑わせてくれます。「ショウガナ?イ」「アタマ、サビテ?ル」、そう言っては大笑いしているおじちゃん、おばちゃんを私は、愛さずには居られません。勿論、疲れもあっという間に治っちゃいます。

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 また、パラオは女系社会といわれますが、本当におばあちゃんたちが元気!ペリリューには「セイネンダン」という若者のグループと、「タティロー」というおばあちゃんたちのグループが存在します。「タティロー」はお揃いの赤いムームーを何枚も持っていて、お葬式、パーティーの時は、事前に打ち合わせをして、同じ柄のムームーで出席します。パーティーでは、若者に負けず劣らず、おばあちゃん達も夜通し踊ります。また、島をあげてソフトボール大会を企画した時のことです。参加チームを集ったところ、なんと「タティローチーム」が…。大きな体にトレードマークの赤いTシャツをまとい、スポーツシューズを持たない彼女たちは、タロ芋畑に行く時に愛用している、ダイビング用のマリンブーツ(現地では「タビ」と呼ばれている)をはいてプレイ。1塁に行くまでにもゴロン、飛んできた球を追っても、何もないところでゴロン…。その度にプレイヤーも観客も大笑い。だけど、おばあちゃん達はみんな真剣そのもので、毎回負けては、本当に悔しがっているのです。そんな彼女たちを見たとき、私は、ここで年をとっていきたいと心から思いました。

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他にも、子どもたちは、初めはちょっぴりシャイだけど、一度言葉を交わすととってもフレンドリーで、どこで会っても大きな声で「マサエ?」と名前を呼んでくれ、笑顔を投げかけてくれます。また、家のお手伝いをする習慣が身に付いているため、私が熊手を持って庭に出ようものなら、飛んできて代わりにお掃除をしてくれます。こんな子ども、おじちゃん、おばちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんがいるペリリュー島をぜひ、皆さんも訪れてみてください。そして、島の人たちと言葉を交わしてみてください。英語が話せなくたって“ダイジョ?ブ”!きっと、ペリリューが大好きになっちゃうと思います。

 

 

umemoto.jpg 梅本 雅枝(うめもと まさえ)
ペリリュー小学校で青年海外協力隊としての活動を経て、現在はB‘S 居酒屋 夢に勤務。ペリリューのマアッス(おばちゃん)になる道を日々模索中。