オリジナルコラム
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執筆者: 村上 剛
vol.47 Dolphins Pacific パラワン四天王

社Dolphins Pacific には、もちろんローカルスタッフであるパラオ人も働いております。イルカを主体とした業務のため、担当も多岐に渡ります。今回は、その中でもロックアイランドに囲まれた弊社イルカ施設で活躍する我らがパラワン四天王を紹介します。

トップバッターは、“石”ことストーン施設マネジャー。弊社施設は、とてつもなく広いため、メンテナンスも重要な仕事。施設そのものは、ロックアイランドに囲まれた海に浮き桟橋を渡し作ってあるため、桟橋の繋ぎ目、ネット修理・補修、あるいは、海水を真水に変えるROシステム(浄水システム)の維持・管理、ジェネレーター、ボートの運航・修理・補修など、何でも屋の様相を呈しているストーン。一家に一台、おっと、一人です。パラオ人の例に漏れず、魚釣りを語らせたら、その含蓄ある言葉に納得。その言葉を紡ぎ出す口の前歯がキラキラ銀歯で光っており、最初見た時は、007シリーズの「私を愛したスパイ」登場、鋼鉄の歯を持つジョーズを彷彿とさせてくれました。彼が捕まえた獲物での自作料理は絶品です。ウツボの煮付け、エイの煮付け(なぜか煮付けが多い)等、普段は居酒屋の裏メニューのような品が、時折タイミングも選ばず登場します。彼は、海の民が多いマルキョク州出身で、何回か私も釣り遠征で彼のHOMEグラウンドへお邪魔しましたが、海・漁に関することは何でも知っています。月齢、潮流加減、風向により漁場を確定し獲物を狙います。DNAが釣り糸の塩基で出来ていそうないつも頼れる私の釣りの師匠でもあります。

お次は、フリント(映画のフリントストーンと何となく語呂が合うところから来ているらしい)ことフィルトントレーナー。絵が大変うまく、イルカのイラストや花などの絵を描くとピカイチ。芸術的センスを持ち合わせたトレーナー。また、笑いのコネタが大好きで、いつも何か芝居じみた行動をして笑いをとろうとしています。牛乳瓶底のメガネをかけて、髪の薄いズラをかぶり何気なく登場した時は、大爆笑でした。以前日本へ彼と出張へ出向いた際、彼の芸の肥やしになると思い、「笑点」を実験的に見てもらいました。いちいちネタを英訳するのには疲れましたが、面白かったら座布団をもらい、その反対は取られるといったシンプルさがうけたのでしょうか、終始笑っておりました。

笑いのセンスの他、美的センスもずば抜けていて、私は彼に、にわかカリスマ美容師となってもらい髪を切ってもらっています。オフィスが美容室サロン・ド・フィルトンとなり、彼所有のVIDAL SASSOONのバリカンで刈ってもらっています。これが自他共に認める(?)好評さで、いつも頼んでおります。イルカのトレーニングもそのセンスを活かし、頑張っています。

三番目のジョルディ君は、只今、カメラ撮影担当。イルカと触れ合うゲストとの思い出を写真に収めております。見た目は、つのだ☆ひろ氏に似ており、体もごついのですが、全速力で走る彼の姿は、体格のわりにスピードが出て、尚且つ素早いので驚きました。

彼は、頻繁に自分でジョークを言い、一人で笑っています。話す英語も速いので、たまに流して聞いていると、少し悲しい顔をします。音楽が大好きで、曲にのせて自らダンスを踊り人前で披露することがあり、その踊り具合は独特で、歩いているニワトリを彷彿させます。パラオではよくファミリーで集まり、島などでバーベキューをするのですが、彼の焼くバーベキューグリルは絶品です。特に骨付き肉のその丁寧な焼き方、焼き加減、が絶妙で「ジョルディブランド・秘伝バーベキュー」として売り出したいですね。余談ですが、肉を焼いているときも、誰も見ていませんが、何かしら一人で歌って踊っています。


さて、四天王最後のパラワンは、弊社生え抜きのビリートレーナー。スーパーバイザーとして現場を取り仕切っています。現場のトップでいながら、ガキ大将さが残ったパラオ人トレーナー。野生の生き物に関して言えば、彼の右に出る者はいないでしょう。まず、びっくりしたのが、ワニを素手で捕まえる技量。クロコダイル・ダンディーは、映画の中での話と思いきや、ここパラオで本物を発見しました。ヤシガニ獲りもお手の物。彼のお決まりの捕獲場所があるらしく、夜にココナッツを半分に切り餌にしてトラップを仕掛けるのだけで準備OK。これは他パラオ人も同様で、自分の捕獲場所を他人に言わないのだということ。ロブスターも、何かの折に獲ってきて、皆に振舞います。要するに自給自足で全てをまかなうことができるハンターなのです。また大変なニワトリ好きで、チキンファイト(闘鶏)も彼の守備範囲です。鶏を育て、他人の鶏と対決させるこの競技(?)は、毎週某所で行われており、連れて行ってもらったのを覚えています。鶏に対するトレーニング雑誌もあり、広告の欄に通信販売でニワトリ・トレーニングキットの注文書を見たときは、笑ってしまいました。このニワトリトレーニングが、イルカのトレーニングに役立っていたのかと納得しました。動物への洞察は深いものがあり、好きなTV番組も、National Geographic やAnimal Planet 等で、いつも生き物に囲まれています。若干アクセントが微妙な日本語も話しますので、是非ゲストの皆さんも、日本語で声をかけてみてください。

今回は男性スタッフのみのむさ苦しい紹介となりましたが、力仕事の多い弊社では、彼らの技量なしでは成り立ちません。弊社イルカ施設を東西南北からがっちり守護してくれています。パラワン四天王さん、今後も活躍期待しております!!

 

 

渡辺 康太郎

村上剛 (むらかみ ごう)
Dolphins Pacific Vice President 兼Trainer
2004年からパラオ在住。 
URL; http://www.dolphinspacific.com/

 

vol.19 心に残るもの

心に残るもの

然ですが、先日デジカメが故障しました。多分修理も出来ないでしょう。いきなりネガティブな書き出しですが、皆さんはパラオに来られた時の被写体は、どんなものでしょうか?ダイビングで魚?はたまたマクロ派、ワイド派?それとも南国の砂浜?最近何気なく気づいたのですが、僕は海と一緒になった雲を撮っていることが多いのです。しかも狙ったわけでもなく、行き当たりばったりのリラックス撮影。突然のシャワーもあるお国柄なので、船に乗っていて、自分の頭上は晴れていても、向こうの方は雲が堆積しその下に雨が局地的に降っているなんてことがしばし起こります。その逆も然りですが、その際は雨よけに必死で、向こうは見えませんが。その雲の大きさ、厚み、ひねり具合(?)が青い海にマッチしてなんともすがすがしいのです。しかし雲ひとつ無い青空と海を期待してこられる旅行者の方々は、当然大きな雲なんかはイヤですよね。 

海外旅行等、野外アクティビティには既に身近なデジカメですが、 弊社Dolphins Pacific にお越しになられるゲストのデジカメを拝見しておりますと、「え!?これ凄く薄いカメラですね」とか、「こんなの出たんですか!!」とか、デジカメの日進月歩を感じてしまいます。こちらが欲しくなるようなカメラばっかりで、「おいくらしたんですか?」などと聞いてしまいます。 

ちなみに、弊社でゲストがイルカの撮影をされる際に、一番「難しいなぁ!」と仰られるのは、ジャンプのスナップですね。トレーナーがジャンプのサインを目の前のイルカに出して、それにイルカが反応し目の前で飛ぶわけなのですが、水からイルカが出てくるタイミングと滞空時間、着水を一連の動作で考えなければなりません。シャッターを押した後の、ほとんどのゲスト皆様の写真は、イルカの体が既に着水し、尾ビレだけが水から出ているものが多かったりします。確かに躍動感のある、しかも瞬時のシャッター切りを要求される撮影なので難しいんですよね。弊社スタッフさえ、撮影した写真を見ると「何じゃこりゃ?」というのも多いんです。ジャンプの写真を撮るコツは、出水してくる瞬間に(わかりますかねぇ!?)早押しすることです。水面を観察し何か物体が上がってくる瞬間ですね。 
また、イルカと泳ぐ際の水中撮影で、可愛いさあまり、近くで撮影してしまいますと、なんだかタイヤの表面を撮影したようなものが写ります。目の部分を中心に近写しても、これも何の動物かわからず、アフリカ象にも見えてくるので不思議です。ずっと触っていたいのもやまやまですが、一定の距離を保ち撮影されるときれいなイルカの写真が撮れます。 

々Dolphins Pacific の目標の一つとして、パラオそしてイルカに逢いに来られるゲスト皆様の思い出作りに最大限寄与するということを掲げております。青い海と白い雲の下、イルカと一緒に泳ぎ、鼓動を感じ、彼らと同じ時間を過ごしてみてください。笑顔を自然と引き出してくれると思います。Dolphins Pacificのスタッフ一人一人が、イルカとのふれあいによる、ゲスト皆様の心に生涯残る思い出づくりをお手伝い致します。写真で思い出を残しておくことももちろんですが、ぜひ、イルカと過ごした時を心のデジカメに思い出として残して頂けると幸せです。パラオという常夏の島で過ごされた後、ゲスト皆様の心のフレームには、何が残っているのでしょうか? 

村上剛

村上剛 (むらかみ ごう)
Dolphins Pacific Vice President 兼Trainer
2004年からパラオ在住。 
URL; http://www.dolphinspacific.com/

 

vol.6 パラオの外国人

、在パラオの日本人ではありますが、他国からも沢山の人々が来ています。距離的にも近くよく働くフィリピン人、バングラデシュ人、ツアーでも多い台湾人、或いは最近増えてきている韓国人等。
 色々な国の言葉が耳に入って来て、とても興味深いですね。少しずつ挨拶程度で覚えていき話すことが楽しいですね。パラオに居て、世界旅行をしている感じがします。
 旅行で来られた方には、全てがパラオ人に見えてもおかしくはないと思いますが、いろいろな人々が働いています。近隣諸国のアジアからだと、フィリピン人、台湾人、中国人、インドネシア人、ベトナム人、バングラデッシュ人等。USドルが基軸通貨であることと、ダイビングのメッカであり、観光による収入が主であるこの国に、観光客に対する仕事でやってくる人が多いと思われます。
 そんな目下パラオで働いている多国籍な人々も、スポーツとなると皆、国の垣根を越えて熱くなります。昨年の2006年ワールドカップドイツ大会の模様をパブリックビューイングで見たのですが、同輩の日本人はもちろん、バングラデッシュ人、ドイツ人、インドネシア人、フランス人等でやんや、やんや盛り上がりました。で、パラオにもサッカーリーグがありまして、私実はPalau Tigersという混成チームに所属しております。Tigers というだけに、試合前には円陣を組んで、皆で手を合わせ、「ガオー!!」と気合を入れ試合に臨みます。5チームの2回総当たり戦で、チャンピオンを決めます。試合内容や、成績表は、随時新聞に載るのです。しかも、コロール(国の商業中心地)は大変小さいので、よく出場選手や見知らぬ観客とも買い物の際出会い、「オマエハ、ツギノゲームニハ、デルノカ?」などと聞いてきます。本番の試合では、かなり盛り上がります。審判のジャッジも多少は曖昧で、たまには乱闘を招く場合もあります。ただ、選手が興奮すると、各自のお国言葉で捲くし立てるので、何を言っているのかわかりません。我がPalau Tigersの選手層は薄く、多国籍軍で、ドイツ人、アメリカ人、インドネシア人、ベトナム人、韓国人、バングラデッシュ人等で、パラオ人は1?2人です。何ともパラオらしいのが、サンダルでプレーするというツワモノも出てきます。先日は、サングラスをかけながらプレーするゴールキーパーも登場しました。鶏もグランドに出没する時もあります。こんなのどかなリーグ戦ですが、ナイター設備もあり、一応芝の上でサッカーができるので、週末は喜び勇んで体を動かしに行っています。
 ちなみに、パラオで人気のあるスポーツは、実はバスケットや野球だったりするんですけどね。

ラオ在住以外の外国人としては、もちろんビジターであるGuest も各国から弊社Dolphins Pacific に来訪され、イルカとの触れ合いを楽しんでおられます。アメリカはもちろん、様々な国々からお越しになっており、ヨーロッパからは、イタリア、フランス、イギリス、オランダ、スペイン、チェコ、ドイツ、ノルウェー、リトアニア、ロシア、南米からは、ベネズエラ、ブラジル、オセアニアからは、ニュージーランド、オーストラリア、フィジー等です。
 私は、English speaking ゲストの担当でもあるので、ゲストケアの最中にその国独自の話が聞けるので、パラオに居ながら、世界旅行をしているような感じなのです。あまり自分の中で馴染みのない国のゲストのケアをする際には、ステレオタイプ的な質問をしながらコミュニケーションに入っていきます。ノルウェーから来られたゲストの方には、「オーロラって凄いんですか?」、ブラジルからのゲストへは、「サンバ、踊れるんですか?」等。このブラジル人のゲストは、本当に目の前で踊ってくれました。「ステップはこうやるんだよ!」と目は本気でした。
 パラオの海が多岐に渡る豊かさを持ち、それを楽しみに来訪されるゲストの方も多岐に渡り、更にこのパラオという国の素晴らしさを引き立てていると思います。小さく、まだまだ不便なことが多い国ですが、様々な人々との出会いがこの島国の最大の魅力ですね。 

村上剛

村上剛 (むらかみ ごう)
Dolphins Pacific Vice President 兼Trainer
2004年からパラオ在住。 
URL; http://www.dolphinspacific.com/