オリジナルコラム
nicedaytour
執筆者: 遠藤 学
vol.122 水の「隙間」
12201.jpgれはまだ僕が大学一年生の頃。当時所属していた「海洋研究部」という、アカデミックな名前とは裏腹に来る日も来る日も海上保安庁顔負けの潜水訓練を行っていたダイビング部の合宿で、丸一年練習(訓練だけど)を重ねた末に沖縄の座間味島という初めてダイバーが訪れる所のイメージにピッタリな場所に連れて行ってもらった時のこと。
お世話になったのはこの島のダイビングシーンを開いたという歴代のOBの中でもとりわけ「位」の高い方が経営するダイビングサービスだ。そこで何本も潜ったのだが合宿であるからして当然のように流れている場所でも潜る事になった。今まではそんなにきつい流れが掛かる所で潜ることもなかったためどうも勝手が違う(まあ、まだまだヘタクソだったからという理由の方が合ってるんですが)。
そこでミーティングの時にどうやったら流れの中でうまく潜れるんですかとそのOBの方に聞いたところ

「それはな、水の隙間を泳ぐことじゃ」

はぁ・・・

全く意味分かりませんでした。

たぶんその方はその後にその言葉の意味を教えてくれたと記憶しているのですが あまりにその言葉のインパクトがありすぎたためそのセリフしか覚えていません。
とりあえずその場は「はは〜っ」とか言って畏まって聞いていたものの、 結局その言葉の意味を聞き返すことも出来ないまま月日は過ぎて行きました。

そして今僕はペリリュー島でダイビングガイドをしています。

そうなのよ、やっとここに来てその言葉の意味が分かったのよ。
まさしく水の隙間、そこを利用せずしてペリリューで楽に潜ることなんてできないんだから。
いや〜 時間掛かったなぁ 10年以上たってやっと僕なりにその言葉の意味を理解しました。
まあ、それが本当にその方が言いたかった事なのかどうか分かりませんがいいの、理解したってことで。

さて、ではその隙間とは一体何なのかと言うと・・・

12202.jpg水が集まる場所と渦巻く場所をまず自分の周囲全体に把握することから始めましょう。
把握するためには近い場所だと水中の浮遊物の流れ方をダイレクトに見て、遠い場合は小魚がどんだけ真剣に泳いでいるかとその向きで判断します。
そうすると避けるべき場所と利用するべき場所が見えてきます。その中の利用するべき場所が水の隙間なわけ。
こう書くといたって当たり前なんですがこれをかなりストイックに実践すると全然違うんです。
一つ例を出すと流れている時に流れに向かって進む、もしくは横切って進む場合はベタ底を進むということ。底近くを進むんじゃないですよ、お腹が底に当たるくらいにベタ底を進むんです。
ご存知のように普通岩礁域でプールの底のようにまっ平らな場所はありませんよね?
その凸凹としているボトムの近くでは流れはいたるところで複雑な乱流を起こしてその乱流同士が当たってまた複雑な流れになって・・・
そうすると上層をすんなり流れている流れよりも必ず流れは緩くなります。ブン流れている時はせいぜい下から30cm程度ですが必ずそんな流れがあるのでそこに体を滑り込ませるんです。
ね、 隙間っぽいでしょ?
ここを進むとかなりラクです♪
今度試してみてください。
でも砂地では底が滑らかな分効果が薄くなります。
ちなみに試す時はオクトパスやゲージなど引っかかりやすいものはホルダーなどに固定してサンゴを壊さないように注意しましょう。
あとは2枚潮の時に多用しますが極端に浅い水深を泳ぐこととかね。
下の流れはアゲインストでも上の流れはフォローなんて事って実は結構あるんです。
両方ともアゲインストでも上と下とではその強さが違う時なんかもよくありますが、そういう時は楽に進めそうな水深を選ぶわけ。
ちなみに浅い水深を進む場合浅すぎるとボートに轢かれます。
あたりまえですけど轢かれたらシャレになりませんのでご注意を。

他にもペリリューでは日常的に多用する流れの陰を移動する方法や隙間探しの中では一番難易度の高い、ダウンカレントの影響を最小限にとどめる浮上場所の選定方法や浮上開始水深などいろいろあるんですが、こういう隙間を完璧に使いこなせばびっくりするくらいペリリューはラクに潜ることができるんです。
まあ、そうなるまでにペリリューコーナー/エクスプレスでのガイド本数が500本は必要だったからやっぱ簡単なことじゃないのかな??

endo.jpg 遠藤学 (えんどう まなぶ)
パラオに来た動機:『呼ばれたから』と、いうやる気のないきっかけとは裏腹にずっぽりパラオの海にハマってます。現在、デイドリームペリリューステーションのマネージャー。
デイドリームペリリューステーション

vol.93 怪しい木の実の話


 

れは僕が初めてパラオに来た時の事。
空港に着いて出迎えを頼もうと現在働いているダイビングショップのオーナーに電話すると、「ああ、ごめん、今忙しいからその辺の誰かに乗せてきてもらって」と、その人は日本人であったにもかかわらずいかにもパラオらしいお気楽かつテキトーな返事が・・・。
まさかそんな展開になるとは思っていなかったのでのんびり構えていた僕は慌てて辺りを見回すがすでに観光業者らしい団体はすっかり姿を消し、残っているのはパラワンのおじちゃんおばちゃんばかり。さてどうしようと困っているとそこはパラオ、すぐに僕の困惑ぶりを感じ取ったパラオ人のおじさんが声をかけてきてくれました。
「アンタ、何してる?」的なことを聞かれたのでとりあえず身振り手振りも交えてつたない英語で店まで行きたいことを話すと快く引き受けてくれて、とりあえず第一の難関はクリア♪ 早速車の助手席に乗っけてもらったはいいけどなにやらそのおじさん、手元でガサガサやっていて一向に発車する気配がない。
のんびりしているのは南国気質だろうと思って気にしなかったんですが手元のガサガサは気になる・・・ そしてそのおじさんが取り出したのはどんぐりを一回り大きくした緑色の木の実。それを歯で2つに割って真ん中の水っぽい果肉のようなものを爪の背中でほじくり出して捨て、そこに白い粉を振りかけてさらに何かの葉っぱを巻いてそれをクチャクチャと噛み始める。飲み込んだ様子は無く車が発車してもクチャクチャ噛んだまま。
そしてそのおじさん、とても陽気に歌を歌いだしたんだがどう見ても怪しい・・・。
さっきの木の実はなに?あの白い粉は??そしてあの葉っぱ???
そしてこのハイテンションなところを見ると当然と言うか想像するのは一つ。
あの木の実がなんだかわからないけど白い粉だからやっぱ覚せい剤かなんかでしょ?
そして最後に巻いた葉っぱ、よく見えなかったけど大麻???
それまでいい人を見る目で見ていた僕のおじさんへの目はすでに怪しい人を見る目に変わってました。そしてなんとそのおじさん、車の窓から外に向けてつばを吐いたのですがその色は真っ赤・・・ これって血??
ヤバい、この人麻薬中毒者の上に結核患者だ・・・。
今すぐにでもこの車から飛び降りて逃げ出したいという思いに駆られているとその空気を察したのかおじさんは「コレ、パラオのタバコね」的な説明で実際に一つその怪しい木の実と白い粉と葉っぱのセットを作って僕に手渡します。
「アンタ、試す」

 

ってなことを言われたので怪しいと思いつつも好奇心もあって口の中に入れると・・・

マズい・・・

変な緑色の木の実と葉っぱ。その想像通りの青渋い味ですぐにも吐き出したかったのですがおじさんはニコニコしながら僕の様子を見ているのでせっかくもらったものだし吐くわけにも行かず・・・
でも我慢して噛んでいるとそのうちに体が熱くなってきます。ちょっとクラクラするかな?やっぱりヤバいんじゃないの、これ?でもちょっとしたらすぐに治まりました。ちょうど強いタバコを久しぶりに吸ったような、そんな感じです。
おじさんがつばは飲み込まずに吐けよと言うので車外に吐くとなんとツバが真っ赤っか!! じゃあ、あれは血ではなかったのね?

これが町中や船上でよく見かけるビンロウジってやつです。まさにパラオの噛みタバコ。
パラオだけでなくミクロネシアの他の島々、台湾やインドネシアでも噛んでいる人がいるそうです。どこから発祥してどういうルートで広まっていったのかわかりませんけど見た目ほど怪しくないのは確かです。おじさんが陽気に歌いだしたのもラリっちゃった訳ではなく緊張に固まっていた僕をリラックスさせようと気を使ってくれていたのでしょう。そんないい人なのに疑ってごめんね・・・

このビンロウジ、発展形は葉っぱの代わりにタバコをちぎって入れます
タバコでやるとつばは赤くならないのでこの現地でKEBUIと呼ばれる胡椒の仲間の葉っぱと唾液の化学反応で赤くなるようです。ちなみに木の実は椰子の木の仲間の実でTETと呼ばれ、白い粉はサンゴを焼いて粉にした石灰の粉でAUSと呼ばれています。
それにしてもこの組み合わせを発見した人ってすごいなぁ

このビンロウジ、たいてい頼めば分けてくれるので興味のある方は試してみてください。ただし、走っている車や船の上からツバを吐く時は要注意。パラオ人は実に器用に遠くに飛ばすのですがヘタに真似すると後ろの船べりや車のサイド、さらに後ろに乗っている人の顔からTシャツまで真っ赤に染まりますよー

 

三澤 俊和

遠藤学 (えんどう まなぶ)
パラオに来た動機:『呼ばれたから』と、いうやる気のないきっかけとは裏腹にずっぽりパラオの海にハマって8年目。マネージャーの特権を利用して北へ南へ、外洋から泥地まで大物、マクロを追い求めてスタッフを振り回し続けている末期的ダイビング中毒者。
DayDreamPalau マネージャー
URL; http://daydream.to/palau/

 

vol.58 一番おいしい魚は何ですか?

パラオで一番おいしい魚は何ですか?』と、言う質問をお客様からされたことが何度もあります。

 

う?ん、それって結構難しい質問なんですけど、じゃあ逆に日本で一番おいしい魚って何よ?って聞いたら答えられないでしょ?  
それと同じでどれが一番おいしいかは個人の好みも絡んでくるので一概には言えないのですが、強いて上げれば200m前後の水深に多い、真っ赤で尻尾の長いオナガ(ハマダイ)と言う魚やナポレオン(現在は捕獲が禁止されているので食べることはできません)、ハタ、そしてウムと呼ばれるテングハギといったとこですかね?

その中でも今回は僕が住んでいるペリリュー島が誇るスペシャルなウムを紹介しましょう。

ウムは和名ではテングハギ、英名だとユニコーンフィッシュという名前が示すとおり顔に天狗の鼻とも一角獣の角とも見てとれる突起が出ているのが特徴です。ウロコの代わりにやすりのようにザラザラした硬い皮膚を持ち、尻尾の付け根には2対の鋭いナイフ状の突起がついています。

このウム、ペリリューで取れたものは脂の乗りがいいと特に珍重されていています。そしてその中でもペリリューコーナーで獲れたものが格別との事。確かに脂の乗りが全然違う。肉質は違うけど腹回りはニシンくらい脂が乗っているのだ。どうやったらこんなぬるま湯の南国でこれだけ脂肪分を蓄えられるのかと不思議に思うのだがそんなことは置いておいてこれはマジでうまい! 
さらにここのウムを素潜りで獲れるのはペリリューの中でも限られた人たちだそうで、それがまたスペシャル度合いに拍車を掛けていて一層ありがたいのだ! 
一部の人しか獲れない理由は簡単。夜になると3?4m級のオオメジロザメやカマストガリザメが突いた魚目当てにまとわりついてくるのでメチャメチャ怖いから。つまりよほどの強者かクレイジーな奴でないと手を出せないからなんです。たぶん半分度胸試し的な要素もあるんでしょうけど、そこまでしてでも手に入れる価値があるペリリューコーナーのウム。すげぇ・・・。

ちなみにペリリューに暮らしているとこのウムをよくおすそ分けに預かります。そんなプレミア付きの高級魚をタダでもらっちゃうんだからありがたいことですね。ペリリューでいただきものと言えばウムかバナナかマングローブクラブってとこでしょうか?

食べ方はいたって簡単で、丸のまま焼く! 
皮が硬いのでちょうど皮の下で身が蒸し焼きになるような感じになるんですね焼けた所で皮をむしって脂の乗ったプリプリの白身を熱々のうちにパラオレモンを入れた醤油にたまねぎのみじん切りとローカルの唐辛子をぶち込んだタレにつけて食べる。ああ、書いているだけでよだれが出てくる・・・。脂にクセがあるのですがそれがまた独特の味わいがあっていいんですねー。

うちの店でもこれが出るとパラオ人スタッフも日本人スタッフが先を争そってあっという間に平らげてしまいます。他にも刺身で食べたり、変わったところではビニール袋に入れて半日ほど放置して腐りかかった所を焼いて食べるというものもあるそうです。この腐りかけのウム(失礼)、ペリリューでは特に女性に人気があるようで不思議なことに食べた後にとても眠くなるのだそう。確かにそのせいか昼寝をしているおばちゃん達をよく見かけるけど・・・。これは果たして本当なのかそれとも昼寝を正当化するための言い訳なのか・・・。 
機会があったら試してみてください。と、言っても腐りかけに限らず普通のウムのバーベキューもレストランなどで食べられるものではないのでなかなか観光でいらしているお客様が食べられる機会はないのですが・・・ 
まあ、『目黒のサンマ』じゃないけど小ぎれいなレストランでウムの丸焼きを食べても味気ないだけでしょうから、港などでウムのバーベキューをしているパラワンを見つけたら仲良くなっておすそ分けしてもらってください。そういうところで食べるのが一番うまいんですよぉ?。



みわ遠藤学 (えんどう まなぶ)
パラオに来た動機:『呼ばれたから』と、いうやる気のないきっかけとは裏腹にずっぽりパラオの海にハマって8年目。マネージャーの特権を利用して北へ南へ、外洋から泥地まで大物、マクロを追い求めてスタッフを振り回し続けている末期的ダイビング中毒者。
DayDreamPalau マネージャー
URL; http://daydream.to/palau/
 

vol.25 お手軽フィッシング

お手軽フィッシング

を隠そう僕は釣りが大好きだ。
だいたいダイビングのガイドって魚を見せるのが商売なんだから魚釣っちゃマズいでしょ!って突っ込まれてしまいそうだがいいのいいの、だって好きなんだもん。500mlのペットボトルくらいあるルアーをぶん投げて釣るGT(ロウニンアジって言うでっかいアジ)フィッシングもやるけどその辺のお話はきっと本業の久米さんが書いてくれるだろうから今回はもっとお手軽な釣りにしましょう。

最近ハマっているのはイカ釣り。
日本ではイカの中でも最高の食味と言われるアオリイカだ。日本の漁師は釣り上げると1杯1杯別々の箱に入れて大事に出荷する超高級魚。そんな相手ではさぞかし肩が凝ってしまいそうだがパラオで釣れるのは手のひらサイズの小型が中心。そしてその辺にいくらでもいるお気楽なターゲットなのだ。 さらに写真のような餌木(エギ)という和製ルアーを使って釣るので餌の準備がいらないこともお手軽さに拍車をかけているのだ。 イカはうちの店の前にもよくやってくるので夜になると地元のパラワン老若男女問わずに釣っている姿を見ることができる。



コロール州では観光客が釣りをするにはフィッシングパーミットと言う許可証を$20で購入しなければならない。ただし現地に住んでいる人は別。労働ビザを持っていればいつでもお気軽に釣りを楽しむことができる。
と、思っていたんだけれど実は岸壁からの釣りは純粋なパラワンだけしか許されていないというコロール州の条例があることを最近知った。その条例によると岸壁はダメだけど岸壁に係留してある船の上からはOKだそうな。。。

なんだそりゃ??

でもこういうところがパラオらしいですねぇ。 ちなみにうちのお店のすぐ隣はコロールレンジャーの事務所だ。 実際にパトロールしている隊員たちが普通にその辺にいる。 彼らはもしも外国人が岸から釣りをしていたら注意しなければならない。

でもいまだかつて僕がそこで釣りをしていて注意されたことはない。 いや、そういえば遠い昔に「フィッシングスルナラボートノウエカラネ?」と、言われたことがあったがあれはそういう意味だったのか・・・ いやいや、反省反省

でもレンジャーの人たちは僕がイカ釣りしてるとイカのいる場所を指差して教えてくれたりします。 ま、お隣さんだから大目に見てくれているのでしょうけど。 お、そういえばここまで書いておきながらイカの写真がない… って事で岸壁から海を見るとうまい具合にイカが泳いでます。 ひょいっと餌木を投げるとすぐにヒット。 よしよし、これでとりあえず写真もオッケー♪ え? どこから釣ったのか??
もちろん岸壁からですよ。 はっはっは
懲りないヤツ…

遠藤学

遠藤学 (えんどう まなぶ)
パラオに来た動機:『呼ばれたから』と、いうやる気のないきっかけとは裏腹にずっぽりパラオの海にハマって8年目。マネージャーの特権を利用して北へ南へ、外洋から泥地まで大物、マクロを追い求めてスタッフを振り回し続けている末期的ダイビング中毒者。
DayDreamPalau マネージャー
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vol.7 カヤンゲルと言う島

カヤンゲルと言う島

ラオと言えばマッシュルーム状のポコポコした島の形で有名だけど、一箇所だけいかにも南の島と言ったイメージの平べったくてヤシの木が良く目立つ島がある。
その名はカヤンゲル島。パラオに来るダイバーも一般の観光客の人もほとんどの人が訪れたことのないパラオ最北の有人島だ。 
なんで誰も行かないかと言えばコロールから行くなら片道凪いでいればスピードボートでぶっ飛ばして2時間、少し波っ気があれば3時間はかかるというとっても遠い所だからである。
『そんな一般的でない場所の話題をするな?っ!』と、お叱りを受けそうだが、いいのいいの、だってとってもいい所なんだもん。
カヤンゲルは環礁からなる島で4つの島で構成されている。 一番北側の大きい島に(と、言っても歩いて1時間で島を1周できるけど)人が住んでいて、公称200人と言われているけど実際には50人いるかな??、というとっても素朴な島なんです。


素朴な島だから観光名所といわれるところは無い。強いて上げれば島の北側にあるバイ(パラオのトラディショナルな集会所)の跡と南側にあるご神木くらいか。 
しかもそのご神木には近寄らない方がいいと言われているので実際見れるのはバイの跡だけ。そこはただ石が積んである土台しか残っていないのだがその積み方はヤップの様式だそうでこの島がヤップの文化の影響を受けていたことを物語っている。が、見た目にはただの平べったい石の積み重なった土台だけだ・・・。
その代わりと言ってはなんだがカヤンゲルのビーチは素晴らしい! 
南から数えて2番目の島のビーチはパラオ一美しいと言っても過言ではないくらいきれいだし、一番北の島の北側のビーチは星の砂でできていてほんのりピンク色のビーチだ。 
ついでに言うとココナッツとバナナはパラオで一番おいしいとパラオ人の間でも評判だ。

こういうところで一日中過ごしていると「オレ社会復帰できるのかなぁ」などと考えてしまいがちだが深く考えてはいけない。それがこの島での『作法』なのだと勝手に決めている。

んな島のまったりさ加減とは裏腹に海の中はかなりアグレッシブだ。 
環礁回りにあるカヤンゲルブルーホールはトンネル天井部で?50mを超える上級者向けのポイントで、必ずと言っていいほどトンネルを抜ける際に3mを超える大型のシルバーチップシャークやブルシャークなどに出迎えられる。 
カヤンゲルはサメが多いと有名だ。普段ダイバーが潜っているコロールやペリリュー周辺のサメは2m弱のグレイリーフシャークが主流だが、カヤンゲルでは3m前後のシルバーチップシャークが主な住人となる。 
潜っていてたまに彼らに周りを回られることがあるが深く考えてはいけない。 
それがこの島での『作法』だから、ではなく、考えるとおっかなくなってしまうからだ。

 

でもご安心を。彼らは回るだけで噛み付いてはきません。
たぶんね。

カヤンゲルと言う島

図体がデカい分だけおっかなく見えるけれど危険度的にはグレイリーフシャークと変わらないただのサメなのだ。もちろん見どころはサメだけではない。普段人が入らない分だけ魚がスレておらずワイルドな景観が楽しめる。カヤンゲル近くにあるテールトップリーフでは1mを越える巨大なロウニンアジと言う魚が1000匹以上の群れを成してダイバーを見つけると興味があるのかぐるぐると周りを回ってくれる。まさに大物天国。この海と陸とのギャップがまたいいのである。

ちょうどこれからの季節が風の止む時期でチャンス。せっかくの機会なので一度出かけてみてはいかがだろうか?

社会復帰できなくなっても責任は取りませんけどね・・・。

遠藤学

遠藤学 (えんどう まなぶ)
パラオに来た動機:『呼ばれたから』と、いうやる気のないきっかけとは裏腹にずっぽりパラオの海にハマって8年目。マネージャーの特権を利用して北へ南へ、外洋から泥地まで大物、マクロを追い求めてスタッフを振り回し続けている末期的ダイビング中毒者。
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